【魔女兵器 翻訳】ACTIVITY.1_深潜症 PART.7 因果の隙間_20180928修正
『现实』是什么?
我们所认为的现实,或许只是一个线上游戏。
角色们在被登录时醒来,被下线时沉睡,被删除时死亡。
却渐渐产生了拥有『灵魂』的错觉。
理所当然地觉得自己被控制做出的种种行为,完全是出于『自由意志』。
公式、定律、语法、守则......在获得自由之前,每个角色都要被灌输这些不知由谁制定的游戏规则。
『現実』とは何だ?
私達が思う現実は、ただのオンラインゲームかもしれない。
キャラクター達はログインした時に目が覚め、ログアウトした時に眠り、削除された時に死亡する。
『魂』を持っているという錯覚が生まれる。
当然、自分がコントロールされていると感じる様々な行為は、完全に『自由意志』である。
公式、法則、文法、規則……。自由を得る前に、誰が作ったかわからないゲームルールに、それぞれのキャラクターが注ぎ込む。
即使某天,天空中出现了因渲染故障而撕裂的巨大马赛克像素色块―――
角色们也不会承认那是『未知』,而是编造各种神话或信仰来解释。
因为承认『未知』意味着无法否定那最让人无法心安的可能―――
可能所谓『现实』,只是一种幻觉。
一场梦。
例えばある日、レンダリングの故障によって、大きく裂けた巨大モザイクの塊が空に現れたとする―――
キャラクターは『未知』と認めず、様々な神話や信仰をでっち上げて解釈する。
『未知』を認めるということは、最も不安な可能性を否定できないという意味だ―――
『現実』とは、一種の幻覚。
ただの夢。
我慢慢睁开双眼,发现自己身处一片朦胧的世界。
雾气缭绕中,一串串水珠诡异的悬浮在半空。
我伸手去触碰,那些“水珠”立刻消散于无形。
小怜:
这里是.........
我正站在某个平面上,并且能感到重力,然而低头 却看不到地面,视觉有产生一种奇妙的下坠感...
周围的背景噪音掺杂着某种特殊的异响,但在没有 参照系的空间无法判断方位。
我抬头,看到上空漂浮着一个树状的缕空图腾。
图腾在天空中像毯子一样展开,发着微微的亮光。
图腾上的10个圆环缓慢的转动着,其中一个圆环 散发出淡红色。
随后,我的脚下也展开了由巨大的线条和铭文构成的图形,构成了概念上的『地面』。
仔细观察,地面上是与天空一样的图腾,只是比从远处看起来大得多。
被以某种规则连接起来的圆环,每一个直径都超过5米,图腾中穿插着不知年代的铭文。
小怜:
(我是在...做梦吗?)
之前的训练中有学习过识别幻觉或梦境的方法。
那个重要的『问题』是什么来着......
小怜:
―――我,是怎么来到这里的?
记忆慢慢开始浮现,刚才我们还在方舟基地,然后似乎突然开始坠落,然后.........
这里,不是梦境。
小怜:
(和刚才出现的那个女生有关吗?)
(上来就叫我“主人”,而且还......)
啊一一一 不对!才不是回味那种画面的时候!
安妮呢?还有拉斐尔?!
她们两个.........应该和我一起被卷进来了!
我在雾气中紧张的四处张望,忽然一个温暖的身体从身后抱住了我。
金发少女:
不要紧张,主人一
出现了! 那个一丝不挂的家伙正从后面接着我的腰!
我很想质问她,又不知该不该回头...
小怜:
(而且“主人”这个称呼......) (让我想起了动画片里很多奇怪的角色啊!)
她似乎在摸索着什么,手掌划过我的腰,最后停留在我那不管如何训练都长不出肌肉的小腹。
在寂静的环境中,她的呼吸轻拂着我的头发,我的心跳不断加快.........
小怜:
(她、她要干什么?)
金发少女:
哦~?
她好像发现了什么有趣的事情,手掌轻轻一按,我的肚子立刻不争气的发出“咕——”的一声。
在本安静的环境中,这个声音格外明显。
小怜:
(诶??为什么......)
(感觉............好丢人啊啊啊啊!!!)
我拨开她的手,少女步伐轻巧的绕到我面前,用好奇的眼神打量着我。
原来主人的身体也被改造过?......真是完美的炼金产物啊!
我刚想括住眼睛,发现她已经穿好了衣服。
等等,她刚才说我的身体被改造过?! 另外她这身装束.........
就算只用肉眼观察,也能看出海因里希的服装是以非常先进的材料制作的。
无论质感还是设计,都不是16世纪的工艺可以达到的.........不,就算是现在也不一定能做到。
小怜:
(难道莉琉的情报有误?) (还有,她是如何知道我身体的事情的?)
在我思考要先问哪个问题的时候,衣服的帽子突然被人用力向后扯。
拉斐尔把我拉到身后,挡在了我和金发少女之间。
拉斐尔:
你这家伙,到底是谁?!
ゆっくりと目を開けると、自分がぼんやりとしている世界にいることに気付いた。
霧がゆらゆらと漂い、一房の水玉が怪しげに宙に浮かんでいる。
手を伸ばして触れてみると、その”水玉”はすぐに形を無くし消えていった。
レン:
ここは……
平面に立っていて、重力も感じられる。ただ下を見ても地面が見えないため、視覚としては奇妙な落下感が生じている…
周囲の背景音には何らかの特殊な音が混じっているのか、参照するものがない空間では何なのか判断出来ない。
頭を上げると、上空に樹状の図が浮かんでいるのを見た。
まるで毛布のように広がって、かすかに明るく輝いている。
図の上には10個のリングがゆっくりと回転して、そのうちの1つが淡い赤色を発している。
そして、俺の足元にも巨大な線と銘文で構成された図形が展開しており、概念的に『地上』となっている。
よく観察してみると、地上のも空と同じ図案であり、遠くから見るよりも大きく見える。
ある規則で繋がれた円環は、直径5メートルを超え、図の中には何時の時代か分からない銘文が入り混じっている。
レン:
(夢でも……見ているのか?)
以前訓練で、幻覚や夢を識別する方法を学んだことがあった。
その重要な『問題』って何だったっけ……
レン:
俺、どうやってここに来たんだ?
記憶が徐々に浮かんできた。さっきまで方舟基地にいて、そして突然落下し始めて、そして……
ここは、夢なんかじゃない。
レン:
(さっき現れたあの女の子が関係しているのか?)
(俺をマスターって呼ぶし、おまけに……)
ああああ。違う!今はあの映像を味わう時じゃない!
アンネは?ラファイルもいない!?
彼女達2人も……俺と一緒に巻きこれたはず!
緊張しながら、霧の中を見まわした。急に暖かな体が後ろから抱きついてきた。
金髪の少女:
どうか緊張しないでください、マスター
出やがった!あの一糸纏っていないヤツが後ろから俺の腰に引っ付いている!
彼女に質問したいけど、振り返るべきかどうか分からない……
レン:
(しかも”マスター”って呼び方……)(アニメの妙なキャラをいっぱい思い出しちゃう!)
彼女は何かを手探りしているようだ。手のひらが俺の腰を掠めたかと思うと、最後にはいくら訓練しても筋肉が出来ない下腹に留まった。
静寂の中、彼女の呼吸が俺の髪を揺らし、鼓動は絶えず加速して……
レン:
(な、何する気なんだ?)
金髪の少女:
お~?
彼女は何か面白いことに気付いたらしく、手の平を軽く押すと、俺のはお腹はすぐに”グー”と音を立てた。
この静かな環境で、この音は特に目立つ。
レン:
(え??どうして……)
(この感じ……………めっちゃ恥ずかしい!!!)
俺は彼女の手を払いのけたが、少女は軽やかに前に回り込み、好奇の目で俺をじろじろ見ていた。
金髪の少女:
マスターの体も本来のものから改造なされたのですか? ……完璧な錬金の産物ですわ!
俺は目をつむろうと思ったが、彼女がすでに服を着ていることに気付いた。
待てよ、さっき俺の体が改造されたって言ったのか!?それに彼女のこの服装は……
肉眼だけで見ても、ハインリッヒの衣装は最新鋭の素材で作られているのがわかる。
質感もデザインも、16世紀の工芸レベルでは出来ないような………いや、現代においても再現出来るかわからない。
レン:
(まさかマリルの情報が間違っている?)(それにどうやって俺の体のことがわかったんだ?)
どの質問を先に聞こうかと考えたとき、急にフードを後ろに引っ張られた。
ラファイルは俺を後ろに引っ張り、俺と金髪の少女の間に立ちはだかった。
ラファイル:
お前は、誰なんだ!?
金发少女:
―――哦?
金发少女看着拉斐尔,露出轻蔑的微笑。
金发少女:
你是问名字吗? 那种东西我用过上百个~
拉斐尔:
别开玩笑了!
姑且不说所有历史记录中,海因里希都是男性―――
就你这身轻浮的打扮....... 你是错误的理解了内衣的定位吗?
海因里希是有名的炼金术士,绝不是你这种毫无廉耻、随意叫别人主人、并且......说什么精华......
拉斐尔的脸可疑地红了一下。
拉斐尔:
............你到底是什么人!
她们对峙时,我在拉斐尔身体的掩护下,情不自禁的从缝隙中观察海因里希。
小怜:
(她上半身的衣服到底是什么材质......) (好惊人的包裹性!还能同时向不同的方向抖吗)
突然间,海因里希与我目光相接,我低下头满脸通红的扯着裙角,不敢再看她。
海因里希:
呀?我以为完美炼成了这幅躯体的主人,并不会对自己的作品产生动摇......
不不不,我(以前)可是男孩子啊......
海因里希说着拉了拉自己胸口的衣服。
海因里希:
似乎比以前大了些......是主人的兴趣吗?
拉斐尔回头瞪了我一眼。
小怜:
不!!我不是!我没有!!
我只是不小心打碎了萨蒙顿的国宝级文物.........
小怜:
还有,别叫我主人啦.........叫我小怜就行。
海因里希:
小怜.........? 没想到如此伟大的你...居然有着这样可爱的名字。
小怜:
那么你呢?你真的是那个海因里希?
金发少女犹豫了一下,看了看手腕上的数字,有点 无奈的叹了口气。
海因里希:
已经过去400多年了啊.........
等等,她手腕上有电子表或者万年历之类的吗!?
海因里希:
无论是研究、发表论文书籍还是行医,我确实一直都使用的是男性身份。
所以历史上能有如此记载也很正常。
因为在我那个时代,大学不招收女生,教会也不准女人行医―――
至于炼金术......哼哼,如果女性的身份去研究,很 快就会被宗教法庭找上门吧?
拉斐尔:
……
不知为何,最近听到这些种种对女性的压迫,我就有一种感同身受的愤愤不平。
海因里希:
虽然想要处理掉那些“教廷的警犬”易如反掌,但凡夫俗子不值得我浪费宝贵的时间。
小怜:
好像.........很厉害的样子.........
拉斐尔的表情也有些动摇。
小怜:
等等,女生可以伪装成男孩子上大学吗?
我忽然很好奇她用了什么方法,说不定.........
海因里希:
我只是剪短头发,伪造了几封推荐信,然后用假名混进了莱比锡大学。
小怜:
只......剪短头发就可以吗?
我又看了看她的胸部,400年前的人难道真的像电视剧里一样瞎到看不出女扮男装?
海因里希:
当时我刚10岁,大学入试题目太简单了。
海因里希不屑的笑了笑。
小怜:
打扰了!
无论哪个时代,学霸都太可怕了!!
拉斐尔:
那你现在这身装束作何解释?
海因里希是医生和炼金术士,但你的护具和武器明显是为了战斗配置的。
海因里希微笑着退后一步。
海因里希:
―――哦,抱歉,这是我的疏忽。
海因里希右手按在胸前,随后她服装的表面开始浮现出碎片。
蓝白色的缎带和各色晶石环绕在她的四周,围绕金发少女的身体发出光芒。
青金色的光芒退却之际,海因里希的身上渐渐.........
金髪の少女:
―――お?
金髪の少女はラファイルを見て、軽蔑の笑みを浮かべた。
金髪の少女:
名前を尋ねられるのですか?そんなもの何百個も使ったことがありますからね~
でも教えて差しあげましょう、ハインリッヒ・クンラート――――それが私の”契約”の名ですわ。
ラファイル:
ふざけないで!
ありとあらゆる歴史記録において、ハインリッヒは男性よ―――
その軽薄そうな身なり………下着の場所を間違って理解しているの?
ハインリッヒは有名な錬金術師よ。決してお前のような破廉恥で、勝手に人のことをマスターって呼んだり、そして……何が精気よ…………
ラファイルは躊躇いながら顔を赤くした。
ラファイル:
…………お前は一体何者だ!
彼女達が対峙している時、ラファイルに庇ってもらいながら、思わず隙間からハインリッヒを観察した。
レン:
(彼女のトップスはいったいどんな材質なんだ……)(何という締め付け感!同時に違う方向に揺れるのか?)
突然、ハインリッヒと目が合った。俺は顔を真っ赤にしてスカートの裾を引っ張り、これ以上彼女を見ようとする勇気を無くした。
ハインリッヒ:
おや?私は完璧にこの体の持ち主になったと思っております。ですので、ご自身の作品に動揺されることはないのでは……。
いやいやいや。俺は(以前は)男です……
ハインリッヒは自分の服の胸を引っ張ると言った。
ハインリッヒ:
以前より大きいようですが……マスターのご趣味ですか?
ラファイルが振り返って俺を睨んだ。
レン:
いや!!ちがう!俺じゃない!!
俺はただうっかりサモントンの国宝級の文化財を粉々にしただけ……
レン:
あと、俺のことマスターって呼ばないでくれ………レンでいいよ。
ハインリッヒ:
レンさん……?こんな偉大な方が……そのような可愛い名前をお持ちだなんて。
レン:
それで君は?本当にあのハインリッヒ?
金髪の少女は躊躇していた。手首の数字を見て、已む無しとばかりにため息をついた。
ハインリッヒ:
もう400年も経ったのですね……
待って、彼女の手腕には電子時計とか万年暦があるのか!?
ハインリッヒ:
研究、論文の発表、医師のいずれにせよ、私は確かに男性の身分を使っております。
だから歴史上でそのように記載されているのは間違いではございません。
私の時代では、大学は女子学生を招かず、協会も女性が医者をすることを許さなかったためです。
錬金術の方はといえば………ふん、もし女性が研究に携わったとなれば、すぐ宗教裁判が尋ねてくるでしょうね?
ラファイル:
……
なぜか最近、こういった女性に対する抑圧を耳にすると、共感して憤りを感じてしまう。
ハインリッヒ:
”教皇庁の狗”を処分するのは簡単ですが、凡夫に貴重な時間を浪費する価値なんてございませんわ。
レン:
なんとういか……すごいな………
ラファイルの表情も少し動揺している。
レン:
待って、どうやって男と装って大学に行ったんだ?
急に彼女がどんな方法を使ったか気になった、もしかすれば……
ハインリッヒ:
髪を短く切りまして、推薦状を何通か偽造し、そしてライプツィヒ大学に仮名で紛れ込みましたわ。
レン:
ただ……髪を短くしただけ?
俺は彼女の胸を見た。400年前の人は、本当にドラマの中のように女性が男装しても見分けがつかないのか?
ハインリッヒ:
当時私は10才でしたけど、大学の入試テーマが簡単過ぎましたわ。
ハインリッヒは嫌な笑みを作った。
レン:
失礼しました!
いつの時代も天才は恐ろしいな!!
ラファイル:
で、今のその身なりはどう説明するの?
ハインリッヒは医師で錬金術師って話だけど、その防具と武器は明らかに戦闘用のものよ。
ハインリッヒは微笑みながら一歩下がった。
ハインリッヒ:
―――ああ、申し訳ございません、これは私の不注意なのです。
ハインリッヒが右手で胸を押すと、その衣装の表面に破片が浮かんでくる。
藍色のリボンと色とりどりの石が彼女の周囲を囲み、金髪の少女の体を中心に光を放った。
青い金色の光が弱まっていく中、ハインリッヒの体は次第に……
渐渐......诶?
拉斐尔冲到我面前紧紧的捂住了我的眼睛。
拉斐尔:
够了!我明白了———
你个暴露狂,快把衣服穿回去!!
还有女裝癖,你看什么看!
我明明什么都没看见!!
しだいに……えっ?
ラファイルが目の前まで駆け寄ってきて、俺の目をしっかりと覆った。
ラファイル:
もういい!分かったから―――
この露出狂、早く服を着て帰れ!!
女装癖も、何見てるのよ!
俺、何も見てないのに!!
拉斐尔移开手掌的时候,海因里希已经恢复了刚才的装束。唉......
海因里:
这是魔法战服,和主人身上的类似,只不过制造者是更上位的存在。
至于款式,可能是『那位』的恶趣味......
拉斐尔:
『那位』?
海因里:
我曾经以炼金之法,制造了这个空间的『门』。
但凡人窥视真理总要付出代价,『那位』将我的灵 魂强行定下了契约.....
海因里希的表情有些无奈。
海因里:
(嘟嚷)上次我明明已经把身体炸得完全粉碎,契 约居然还能以新的肉体启动.........
真是阴魂不散........
小怜:
?
我正奇怪海因里希在说什么,安妮颤抖的声音突然从浓雾中传来。
安妮:
小怜―――小怜:
安妮?!
我们循声跑过去,发现安妮正缩成一团蹲在地上全身不住的发抖。
安妮:
救、救我.........
.........我不要、不要......
我连忙上前安抚安妮,在我的手接触到她身体的一剎那―――
一股无形但柔软的东西迅速滑过了我的手背,并带着粘稠的热浪迅速远离。
我打量了一下四周,并没有什么异常,只是海因里 希有些吃惊的注视我。
小怜:
没事的,安妮!
安妮?
颤抖的安妮显然很不对劲。
我能够理解对未知空间的担忧......但是四周空旷完 全看不到敌人的样子。
拉斐尔看到安妮的状态,转向海因里希。
拉斐尔:
你刚才说的“这个空间”,是不是『因果之隙』?
海因里:
这是刻印在『生命之树』上的名字.........
小怜:
『生命之树』?
拉斐尔:
擅自把我们带到这种地方,你到底想做什么?
海因里希耸了耸肩。
海因里:
不是我。
事实上,你们本不可能出现在这里的....
小怜:
哎?
海因里:
除非是『那位』.........或者更高位存在的意志。
小怜:
你说的『那位』究竟是.........
海因里:
按照契约,我不能直呼其名,但『那位』的名字实在太多了。
『真理』、『道路』、『门』。
从最初.........到最终。
拉斐尔:
.........?!!
ラファイルが手を離したときには、ハインリッヒが先程までの服装に戻っていた。えーと……
ハインリッヒ:
これは魔法の衣装です。マスターと似ていますが、製造者はもっと上位の存在です。
デザインについては、『あの方』の悪趣味かもしれませんが……
ラファイル:
『あの方』?
ハインリッヒ:
かつて錬金術で、この空間への『扉』を作りました。
凡人が真理を覗き見るには如何なる時も代価を支払わなければなりませんわ。『あの方』は私の魂を強引に契約した……
ハインリッヒの表情はどうしようもないという感じだ。
ハインリッヒ:
(ぶつぶつ)前回で体は完全に粉砕したのに。新しい肉体でも契約が続いてるなんて……
ほんと阴魂不散*1だわ……
レン:
?
ハインリッヒが何を言っているのかわからかった。突如アンネの震えるような声が濃霧の中から聞こえてくる。
アンネ:
レンちゃん―――
レン:
アンネ!?
俺たちは音がしたほうに駆け寄ると、アンネが地面にしゃがみ込み震えていることに気付いた。
アンネ:
た、助けて……
………私は要らないんだ、要らない……
急いでアンネを慰めようと、自分の手で彼女に体に触れた。―――その刹那
形のない柔らかいものが、手の甲をすばやく滑って、粘りのある熱波を伴いながら遠くに離れた。
周囲を見回したが、別に何も異常はなかった。しかしハインリッヒは少し驚いた様子で俺を見つめていた。
レン:
アンネ、大丈夫か!
アンネ?
震えるアンネは明らかに様子がおかしい。
未知の空間への懸念はわかっている………けど、敵の姿が見当たらない。
ラファイルはアンネの状態を見て、ハインリッヒに向かった。
ラファイル:
あなたがさっき言った”この空間”って、『因果の隙間』のこと?
ハインリッヒ:
ここは『セフィロトの樹』に刻まれた名前……
レン:
『セフィロトの樹』?
ラファイル:
こんなところに勝手に連れ込んで、何をする気?
ハインリッヒは肩をすくめた。
ハインリッヒ:
私ではありませんわ。
実際、あなたたちがここに来れるはずがないのです……
レン:
えっ?
ハインリッヒ:
『あの方』でなければ.........あるいは、高位に存在する意志でもない限り。
レン:
『あの方』って、一体………
ハインリッヒ:
契約上、名前を呼び捨てることができませんが、『あの方』の名前は多すぎます。
『真理』、『道』、『扉』。
一にして……全。*2
ラファイル:
………!!?