【魔女兵器 翻訳】ACTIVITY.4_星尘降臨 PART.2 第2章_20181027修正
小怜:
两、两百万!?
我脑内顿时闪过一大堆“庶民少女在贵族学校打破古董花瓶”之类不妙的桥段。
小怜:
(不、不会要我一辈子打工还债吧!!)
我偷偷计算着要赔那把椅子需要在女仆咖啡厅打工多久时,倪克斯学姐突然挑起了我的下巴。
倪克斯:
平日看你在学校里呆头呆脑的......
她侧过脸,发现我的耳环是夹在耳朵上的种类后, 露出了一个玩味的笑容。
倪克斯:
好好化一下妆,居然这么可爱~
你、你要做什么!?
这时,两个身着黑色西服、身材魁梧的保镖从学姐身后的角落向我走来。
小怜:
(完了完了......)
我万念俱灰,还以为刚才自己那套行云流水的操作 很帅气呢,这不是完全暴露了吗!
倪克斯:
刚才没吓到你吧―――
学姐突然话锋一转,不动声色将那只从我耳中扯出的耳机藏进手心。
小怜:
欸?
她故作关切的摸着我的脑门,头也不回对身后的保镖冷冷得说道。倪克斯:
这是我在御樱川的学妹,只是碰巧遇到了。
其中一人拿出手机对着我的脸扫了一下,看到屏幕上的结果后点点头。
另一人似乎还有所疑虑,走到摔倒在地的施教授身 旁,似乎打算检查那把椅子。
倪克斯见状忽然勾住我的后颈,将我们的额头贴在 一起作出要检查体温的样子―――
倪克斯:
机灵点。
学姐命令的口吻中透出一丝紧迫,随之呼出的气息直吹在我的脸上。
小怜:
(脸......贴的太近啦!)
我僵在原地,不知该如何回应,脑子里冒出一连串的疑问―――
学姐为什么会在这里?是作为赌场的宾客还是来交易情报?目标和她有关系吗?
她知道椅子的历史和价格,应该很熟悉这里,难道她是这座庄园的主人?
但这两个保镖模样的人是怎么回事? 还有这诡异的气氛.........
我盯着学姐的眼睛,心跳越来越快,感觉好像要被 那双淡红色的眼睛吸进去一样。
她先是用余光观察着保鏢的动向,忽然看向我,四 目相对,我下意识的将目光下移―――
等等,从这个角度往下看的话.........
……
盯着那若隐若现的蕾丝封边,我心脏一阵狂跳,只 觉得似乎有一股热流被猛然泵入我的大脑。
先是涨的耳根发烫,然后便是一阵眩晕......
倪克斯:
小怜......?
レン:
に、にひゃくまん!?
俺の頭の中で「庶民の少女が上流階級が通う学校でアンティークの花瓶を割った*1」というやばいプロットが一気に過ぎった。
レン:
(い、一生バイトで借金返済なんて勘弁してくれ!!)
あの椅子がメイド喫茶でどれくらいバイトしなければならないのかこっそり計算をしていると、ニュクス先輩が突然俺の顎を持ち上げた。
ニュクス:
日頃、学校でぼさっとしている貴女を見ていたけど……
彼女は顔を横にし、俺のイヤリングが耳に挟むタイプであることに気づいた。すると吟味するような笑みを浮かべる。
ニュクス:
メイクをちゃんとするだけで、こんなにも可愛いくなるなんてねぇ。
な、何をするつもりなんだ!?
その時、黒のスーツを着た大柄なボディーガードが、先輩の後ろの隅から歩いてきた。
レン:
(何もかも終わりだ……)
俺は失望に満ちていた。さっきまでは一連の流れるような所作をとてもクールだと思っていたのに。完全にばれてしまっているじゃないか!
ニュクス:
貴女、さっきは驚かなかったでしょう―――?
先輩は突如話す口調を変えると、俺の耳から取り外したイヤホンを顔色ひとつ変えずに手のひらに隠した。
レン:
えっ?
彼女は気にかけるように俺の頭を撫でると、後ろを振り向きもせずにボディーガードに冷たく言った。
ニュクス:
この子は御桜川の後輩です。偶然出会っただけですわ。
その内の一人が俺の顔に携帯電話を向け、画面上の結果を見て頷いた。
もう一人はまだ不審に思っているようだ。床に倒れている施教授の横に行くと、あの椅子をチェックしようとしていた。
ニュクス先輩はそれを見ると俺の首を引っ張り、互いの額をくっつけ体温を測るポーズを作った―――
ニュクス:
機転を利かして。
先輩の命令には、些か緊迫感がこもっていて、それに伴う息が俺の顔に吹き付けられる。
レン:
(顔……近すぎるって!)
その場で硬直してしまう。どう反応すればいいのかわからず、頭の中で一連の疑問が浮かんできた―――
先輩はどうしてこんなところに?カジノの客として?それとも情報取引のため?目標と彼女は関係があるのか?
椅子の歴史と価値を知っているということは、ここをよく知っているはずだ。まさかこの荘園の主人なのか?
でもこのボディーガード姿の2人は何なんだ?そして、この妙な雰囲気……。
先輩の目をじっと見ていると、心臓がドキドキして、その淡い赤色の瞳に吸い込まれるような気がする。
彼女は最初、流し目でボディガードの動きを観察していたが、ふと俺を見た。目と目があう。俺は無意識に視線を下げた―――
待てよ。この角度から下を見たら……
……
先輩の夜会服*2の胸元ってこんなデザインだったのか………
その見え隠れするレースの縁(ふち)を見つめていると、俺の心臓が激しく動悸した。突如俺の脳に熱い流れが注ぎ込まれたような気が。
まず充血した耳元が熱くなって、それから目眩がして………
ニュクス:
レン………?
倪克斯:
你怎么了?
还愣着干嘛?快帮忙!
先把她扶到我房里吧......
……
…………
ニュクス:
どうしたの?
何をまだぼんやりとしているのです?早く助けなさい!
先ずは私の部屋に連れて行きなさい………
……
…………
―――
吶~
你还记得吗?
谁?
无尽的黑暗中突然出现一个金色光点,周围散发着七彩光辉。
你问我记得......什么?
我在等你......
在约定的地方。
约定的.......
地方?
等等,你是――
――!!
……
―――
ねぇ
覚えている?
誰だ?
果てしない闇の中、突如金色の光点が現れた。周囲が七色に輝いている。
覚えているって……何を?
あなたを待っている……
約束の場所で。
約束の……
場所?
ちょっと待ってくれ、お前は―――
――!!
……
喂!
喂――!!
倪克斯:
喂,你还真睡啊......口水都流出来了。
小怜:
哈……?
我迷迷糊糊的睁开眼,发现自己正躺在一张宽大柔软的床上。
紫色的床架,全套黑色真丝质地的床具泛着昂贵的光泽。
学姐坐在床边,正用看小动物的眼神居高临下得盯着我。
我才发现枕头被口水浸湿了一块,更要命的是,我两条腿正大咧咧的岔开,裙子都快翻到腰上了。
啊,原来我在学姐的床上睡着了啊......
小怜:
(等等,学姐......床!?)
我刚才不是在那个别墅里里吗?!还有那两个身材魁梧的保镖......
我赶忙并拢双腿扯下裙子,抱着自己的膝盖躲到床头另一侧,警觉地盯着倪克斯。
房间内没有其他人,一侧的整面墙壁都挂着厚重的紫色窗帘,一丝光线也也无法透入。
灯饰、墙纸和家具与刚才庄园里那种有些复古的风 格完全不同,地上还铺着厚实的灰色地毯。
小怜:
(我刚才晕倒了?到底过了多久啊!)
这是哪?你你你把我怎么了!
学姐看到我颤抖的样子笑了笑,站起身来。
倪克斯:
哦?
她将一只膝盖压到床上,作势要向我爬来。
倪克斯:
你觉得.........我刚才把你怎样了呢?
小怜同学―――
小怜:
刚、刚刚才?!
莉琉:
唉,你就别逗她了~
胸部忽然传出的声音,把学姐和我都吓了一跳。
莉琉:
那么,就像刚才咱们谈好的―――
你们准备好之后随时可以行动。
倪克斯没有再继续逼近,只是坐在床上好奇的盯着我的胸部微微点了点头。
小怜:
(行动?)
等一下,你们谈好什么了?
为什么我感觉自己又被卖了!
倪克斯:
还以为你刚才是装作晕倒,没想到真睡着了.........
学姐的姿态稍稍放松了下来,我也有些迟疑的放下了被角。
倪克斯:
没想到小怜这样的孩子,居然也能加入SID啊~
不小心加入了奇怪的组织,真是抱歉。
小怜:
等等,我刚才晕倒了?
我猛然回想起记忆中最后的场景,难道是因为看到了 ——
小怜:
(不、不至于这么丢人吧?)
(平时我自己洗澡的时候也没少看啊.........)
倪克斯:
放心吧,这是我的房间,我们还在庄园里。
你都睡差不多一个小时了。
我刚想叫出来,却被学姐括住了嘴。
倪克斯:
嘘——说话别太大声,虽然这房间隔音不错,但那 两个人还守在门口呢。
我赶紧把后面的话吞了回去,乖巧的点点头。
倪克斯:
刚才怎么摇都握不醒,要不是莉琉说你的身体指数 正常,我差点要叫救护车了。
小怜:
你......和莉琉认识?
倪克斯:
刚刚认识―――
倪克斯微笑着从耳中掏出了那只骨传导耳机。
莉琉:
你都告诉她吧,也省得我再做说明。
学姐似乎有些犹豫,然后好像下定决心一般,抬起 头看着我的眼睛。
倪克斯:
我很小的时候母亲就去世了,我对她几乎没有什么 印象,是父亲一直照顾我。
我的父亲,克里斯托弗·斯特罗齐曾是第六学园都市的......不,那时还只是叫做菜博娜群岛
学姐稍稍停顿,思索了一下措辞。
倪克斯:
就是类似元老院首席执政那样的角色。
小怜:
欸—?
那、那不是很厉害嘛!
ねぇ!
ねえったら!!
ニュクス:
もう、貴女本当に寝てたのね……よだれが出てるわよ。
レン:
へ……?
うとうとと目を開けると、大きくて柔らかいベッドの上で横になっていた。
紫色のベッドで、黒色のシルク素材の寝具一式は高価な光沢を帯びている。
先輩はベッドのそばに座り、小動物を見るような目で上から下へ俺を見つめていた。
俺は枕がよだれでベトベトになっているのに気づいた。更に大変なことに、両足はだらしなく開かれ、スカートが腰までまくれかかっていた。
あっ、先輩のベッドで寝てたんだ……
レン:
(待てよ、先輩の……ベッド!?)
さっきまであの豪邸にいたんじゃないのか!?それにあの巨体のボディーガード二人は……。
俺は急いで両足を合わせてスカートを引っ張り、自分の膝を抱えてベッドの反対側に隠れた。そしてニュクスを注意深く見つめた。
部屋には誰もいない。片側の壁全体には紫色のカーテンがかかっていて、わずかな光も届いていない。
電飾、壁紙、壁紙はさっきの荘園のようなレトロな感じとはまったく異なる。床には灰色の分厚い絨毯が敷かれている。
レン:
(さっき倒れたのか?いったいどのくらい経ったんだ!)
ここはどこなんだ?せ、先輩は俺に何をしたんだ!
俺が震えているのを見ると先輩は笑い、立ち上がった。
ニュクス:
ふぅん?
彼女は膝をベッドの上に押し付けると、俺のほうへ這いよる姿勢を作った。
ニュクス:
貴女は………さっきまで何をしていたと思うの?
レンさん―――
レン:
さ、さっき!?
顔が真っ赤になり、布団を掴んでベッドの上で縮こまる。か、彼女はさっき何をしてくれたんだ!
マリル:
あぁ、からかうのはそこまでにしておけ。
突然、胸から声がした。先輩も俺も驚く。
マリル:
では、さっき我々が話した通り―――
お前達は準備が出来次第、いつでも行動可能だ。
ニュクスはそれ以上近寄ってこなかった。ベッドに座ると好奇の目で俺の胸を見つめ、小さく頷いた。
レン:
(行動?)
ちょっと待ってくれ、何の話をしていたんだ?
何だかまた自分が売られたように感じるんだけど!
ニュクス:
さっきは気を失ったフリをしているのかと思ったけど、本当に寝てしまっていたのね……。
先輩の姿勢が少しリラックスしていたので、俺も少し躊躇いながら布団の角を下ろす。
ニュクス:
レンみたいな子でも、SIDに入れるとは思いもしなかったわ。
変な組織に入ってしまって、本当に申し訳ない。
レン:
待って、俺は気を失っていたのか?
突然、記憶の中の最後のシーンを思い出した。もしかしてあれを見てしまったからなのか―――
レン:
(そ、そんな醜態を晒してしまったのか?)
(いつも一人で風呂に入るときによく見ているのに……)
ニュクス:
安心して。ここは私の部屋で、私達はまだ荘園にいるわ。
貴女はほぼ1時間寝ていたの。
俺は叫び出したかったが、先輩に口をふさがれた。
ニュクス:
しっ―――。あまり大きな声を出しちゃ駄目よ。この部屋の防音は優れているけど、あの二人がまだドアの前にいるの。
俺は急いで次の言葉を呑み込んで、素直に頷いた。
ニュクス:
さっきはどう揺すっても起きなかったわ。もしマリルが貴女の身体指数が正常だと言ってなかったら、救急車を呼ぶところよ。
レン:
先輩は……マリルと知り合いなのか?
ニュクス:
たった今知り合ったばかりよ―――
ニュクスは微笑みながら、耳からあの骨伝道イヤホンを取り出した。
マリル:
私が再度説明しなくてもいいように、こいつに全部話してやれ。
先輩は少し迷っていたようだったが、心を決めたかのように顔を上げ、俺の目を見た。
ニュクス:
私は小さい時に母が死んでいて、ほとんど覚えていないの。そんな私を父がずっと面倒を見てくれたわ。
私の父、クリストファー・ストロッツィはかつて第六学園都市の……いえ、当時はリバナ諸島と呼ばれていた―――
先輩は少しだけ話を止め、言葉を考えていた。
ニュクス:
元老院のような組織の、首席執政のような役職だったわ。
レン:
へっー?
そ、それって凄いことじゃないか!
第六学园都市——莱博娜群岛。
十五年前的一次异质物爆发,导致安达曼海东侧的 陆地在几十天内分裂成上千个大小不一的小岛。
异变还未停止,周围的国家就已经为那些岛的所属权吵得不可开交。
虽然各国海军时有摩擦,但在那个敏感时期,无论 哪只政府军强行占岛都无异于同时向多国宣战。
结果谁也无法控制这片区域——这片位于国际贸易航线必经之路上的群岛,一时竟成为无主之地。
由于未被划分的陆地不适用引渡法,最先被吸引来的是各国被通缉的罪犯和逃兵。
将这里命名为莱博娜(LiberNa),也是因其自由 之国(LiberNation)的理念深入人心。
后来,那些没有政府背景的黑帮和暴力团体也纷纷来到这里,想从繁荣的海上贸易中分一杯羹。
时至今日,莱博娜的坐馆都是由几大黑帮轮流选举产生的。
第六学園都市――リバナ諸島。
15年前に異質物が一度爆発し、アンダマン海の東側の陸地は、数十日間で数千もの小さな島に分裂した。
異変が収まらない内から、周囲の国はその島の所有権のため膠着状況となった。
各国の海軍には摩擦があったが、その過敏な時期に、何れかの政府軍が島を強制占拠しようものなら、同時に複数の国に宣戦布告するのと同じであったからだ。
その結果、誰もこのエリアを制御することが出来なかった―――国際貿易路で通過しなければならないこの諸島は、一時的に無所有の地となったのだ。
分断された陸地には引渡し条約がまだ適用されなかったため、最初にこの地に引き込まれたのは、各国で指名手配された犯罪者と脱走兵であった。
ここをリバナ(LiberNa)と名付けたのも、自由の国(LiberNation)の理念が深く浸透しているからだ。
その後、政府を背景に持たないギャングや暴力団も続々とやって来た。繁栄した海上貿易からおこぼれを与ろうと。
そして今日に至るまで、リバナの龍頭*3はいくつのギャングから交代で選ばれている。
也就是说......
小怜:
(学姐的父亲是教父之类的角色吗?!)
倪克斯:
父亲为混乱的莱博群岛建立了规则与秩序,让一 个连淡水都找不到的小岛发展成繁华的都市。
学姐的语气坚定,声音却有些颤抖,她盯着墙纸上 的金色花纹,像是在回忆着什么。
倪克斯:
然而在战争期间,他却被卷入一场事故失踪了。
小怜:
……
学姐说这出句话时语气异常平静,但我对这种状况 再熟悉不过了。
虽然战争期间的所谓“失踪”,几乎百分之百的情况都是死亡―――
但那些坚信自己亲人还活着的人,会一遍遍的用坚定而平静的语气告诉自己。
他们没死,他们只是失踪了.........
即使所有档案上都会标明冷冰冰的“推测死亡”。
倪克斯:
后来的故事就很老套了――
学姐并没有过多停顿,接着说道。
倪克斯:
其他几个黑帮趁着权力真空,迅速夺取属于我家族的财产和权力。
即使父亲不在,依然有很多人愿意对斯特罗齐家族效忠。
可在当时,那些人的忠诚只会让我处境更危险。
为了表明自己无意继续参与家族事事业,我离开了菜博娜群岛,到新丰洲上学。
但很显然,他们依然不放心―――
倪克斯说着看向大门,原来那两个保镖模样的人是负责监视学姐的。
倪克斯:
我只被允许在学校附近很小的区域内自由行动,去其他地方都会被人监视。
三年前,我靠父亲当年的人脉,逐渐恢复了斯特罗 齐家在欧洲和西亚的地下交易网。
于是我联系了现任莱博娜坐馆洪先生,并和他提出一个交易―――
我用地下交易网帮他拓展欧洲业务,他则允许我住在这座庄园――当然,是在洪先生的监控下。
即使这里本来就是父亲的.........
小怜:
等等等等,我有点晕。
就是说,这座庄园是当年你父亲买下来的,现在则是由第六学园都市官方所有?
莉琉:
就当是莱博娜与元老院的某种“默契”吧.........
这个世界刚从战争中恢复,充斥着各种政府很想参 与,却又不适合公开介入的交易。
小怜:
就是所谓地下黑市?
莉琉:
有需求就有市场,有市场就有钱赚嘛。
难怪你舍不得查抄这里!
我环视四周,这间房里各种设虽都是顶级货,却严重缺乏烟火气,就好像从没入住过的客房。
常年被人监视和窥探,可能就是这种感觉吧.........
倪克斯:
我查了一下,你们今天想窃取情报的那个人是华云 大学的历史学教授施玉。
可能是察觉到什么,他联系的买家已经爽约,十几分钟前他也悻悻的离开。
莉琉:
那家伙离开庄园后在第一个路口就被我回收了,现在还在麻醉中。
小怜:
早知道这样就不用偷了.........
(害得我去上好几个小时的仪态课,还被那些姐姐们各种嘲笑,昨晚做梦的时候都在挺胸.........)
莉琉:
虽然还在分析中,但如果施教授的情报正确,我们 正好用得上斯特罗齐家在欧洲和西亚的资源。
所以你就趁我睡着的时候,跟学姐谈了个生意?
小怜:
还有两点我不明白―――
如果他们这么信不过你,那为什么...
倪克斯:
为什么不杀了我?
倪克斯表情轻松的补全了我的问题。
倪克斯:
根据父亲定制的《莱博娜诫条》,任何签署组织的 成员都不得伤害其他组织的首领和家人。
所以他们最多将我软禁起来,还要共同出一大笔钱 来保障我的生活。
小怜:
这么守规矩的吗!?
福利简直比公务员还好!
莉琉:
这是相当高明的设计——既然暴力团体之间的争斗无法避免,那至少设置一个底线。
底线一旦确立,就没人想破坏规矩,因为这也是他 们自己的最终保险和免死金牌。
倪克斯:
可能因为小怜对莱博娜群岛有些误会吧~
大概就是由几个黑帮共同管理,四处都是黑市、赌场和那种场所的国家吧......
小怜:
(感觉全国都18岁以下禁止入内的样子...)
倪克斯:
其实莱博群岛的犯罪率在六个学园都市中是最低的啦~
小怜:
啊?
倪克斯:
黑帮存在的前提是法制环境―――
在没有法律和律师保护的地方,政府能在毫无证据 的情况下轻松消灭任何自己不爽的个人和组织。
莉琉:
所以当这些黑帮成员成为国家的主人后,依然会强调严刑峻法。
也多亏了这种理念,才造就了莱博娜今天的繁荣。
立宪、法制、多党轮换、周期选举、保持底线.........
很多国家的政治体制改革都不成功,没想到一群法 外之徒却自发的做到了,真是讽刺。
听着莉琉的解说,我似懂非懂的点了点头。
小怜:
还有最后一个问题.........
与SID合作,学姐想要的是?
倪克斯认真的看着我,郑重的说道―――
倪克斯:
自由。
つまり……
レン:
(先輩の父親はゴッドファーザーみたいなポジションってことか!?)
ニュクス:
父は混乱しているリバナ諸島のためにルールと秩序を確立し、淡水さえ見つからなかった島を繁栄した都市へと発展させたわ。
先輩の声はしっかりとしているようだが、少し震えていた。何かを思い出しているように、壁紙の金色の模様を見つめていた。
ニュクス:
でも戦時中、あの人は事故に巻き込まれて行方不明になった。
レン:
……
先輩がその言葉を口にした時、異常に穏やかな口調だった。だが俺はその状況をよく理解している。
戦時中のいわゆる「行方不明」とは、ほぼ100%死亡を意味している―――
自分の家族がまだ生きていると信じている人間は、何度も落ち着いた口調で自分に言い聞かせるのだ。
あの人達は死んでいない、ただ行方不明になっただけだ……。
ありとあらゆるファイルに「推定死亡」と冷たく表記されていても。
ニュクス:
その後の話は、とてもお決まりのもの―――
先輩はそれ以上タメを作らず、続けて話した。
ニュクス:
他のマフィアは権力の空白に乗じ、私の家族の財産と権力を即座に奪っていったわ。
父がいなくても、多くの人々がストロッツィ・ファミリーに忠誠を尽くそうとした。
でもあの当時、その人達の忠誠心は私を更なる危険に晒すだけだった。
自分が家族の仕事を継ぐ気がないことを表明するために、リバナ諸島を離れ、新豊洲に通うことにしたの。
ただ明らかに、彼らは依然として不安のようね―――
ニュクスはドアの方を見た。あの二人のボディーガード姿の男は、先輩を監視していたのか。
ニュクス:
私は学校の近くの狭いエリアを自由に動くことを許可されているだけ。他の場所に行こうものなら監視されるわ。
3年前、私は父の昔の人脈を頼りに、ストロッツィ家のヨーロッパと西アジアの地下取引網を回復させたわ。
そこで現在のリバナ龍頭の洪先生*4に連絡して、取引を提案したの―――
地下取引網でヨーロッパ業務の拡大を手伝う代わりに、この荘園に住むことを許して欲しいと―――当然、洪先生の監視の下だけど。
たとえここが元々父のものだとしても……
レン:
ままままってくれ、ちょっと混乱しているんだけど。
つまり、この荘園は当時先輩の父親が買ったもので、今は第六学園都市が所有しているってことか?
マリル:
リバナと元老院の「暗黙の了解」だろうな……。
この世界はまだ戦争から立ち直ったばかりだ。様々な政府が参加したいと思っているが、公開介入の取引には向いていない。
レン:
いわゆる地下闇市ってやつか?
マリル:
需要があれば市場があり、市場があれば利益があるだろう。
道理でここの押収を惜しがってるわけだ!
周囲を見回す。この部屋には色々なものがあるが、ひどく生活感に欠けている。まるで今まで人が入ったことのない客室のようだ。
長年監視と覗きをされると、こんな感じになるのかも………。
ニュクス:
調べたところ、今日貴女達が情報を盗もうとしていたのは華雲大学歴史学教授の施玉ね。
何かに気づいたのか、彼が連絡していたバイヤーはすでに取引を反故し、数十分前には彼もカンカンになって出て行ったわ。
マリル:
あいつは荘園を出て最初の交差点で回収した。今も麻酔中だ。
レン:
それならわざわざコソコソしなくてもよかったんじゃ………。
(何時間もマナーの授業に通って、お姉さん達に笑われて…。昨日なんか夢の中でも胸を張っていたのに……)
マリル:
まだ分析中だが、教授の情報が正しければ、ヨーロッパと西アジアのストロッツィ家の資源は我々にとって好都合だ。
だから俺が寝ている間に、先輩と商談をしていたのか?
レン:
わかんない事が2つあるんだけど―――
仮にそいつらが先輩を信用していないというのなら、どうして……。
ニュクス:
どうして私を殺さないのかって?
ニュクスの表情は俺の疑問を簡単に補完してくれた。
ニュクス:
父が定めた《リバナ戒律》によれば、あらゆる署名組織のメンバーは、他の組織の首領や家族に危害を加えてはならないとなっているの。
だから彼らはせいぜい軟禁するだけ。それどころか多額の金を出し合って私の生活を保障する必要があるわ。
レン:
そんなルールは守るのか!?
福利厚生は公務員よりもいいじゃないか!
マリル:
これは中々の仕組みだな―――暴力団員同士の争いが避けれないのなら、少なくとも1つの線引きは設けておくべきだ。
線引きが確立すれば、誰もルールを破りたがらないだろう。なにせこれは彼ら自身の最終保険と免死金牌*5だからな。
ニュクス:
どうやらレンはリバナ諸島を誤解しているようね。
たぶんだけど、いくつものギャングが共同管理して、あちこちに闇市とかカジノ的な場所がある国なんじゃ………。
レン:
(国全体が18才以下の立ち入りが禁止になっているイメージだけど……)
ニュクス:
実は、リバナ諸島の犯罪率は6つの学園都市の中で最も低いのよ。
レン:
え?
ニュクス:
ギャングの存在というのは法の支配化にいることを前提としているの―――
法律や弁護士が保護していない場所では、政府は証拠のない状況でも、自分にとって不快な個人や組織を消すことが出来るわ。
マリル:
故にこれらのマフィアのメンバーが国の主となっても、依然として厳しい刑罰法を強調することが出来る。
この理念のおかげで、今日のリバナの繁栄が生まれたのさ。
立憲、法制、多党交代、周期選挙、線引きの維持………
多くの国の政治体制改革は成功しなかった。それが法外の連中が自発的にやり遂げたとは皮肉だな。
マリルの説明を聞きながら、俺は理解したような感じで頷いた。
レン:
あと最後の疑問があるんだけど……
SIDと協力してまで、先輩が欲しいものって?
ニュクスは真剣に俺を見て、丁寧に言った―――
ニュクス:
自由よ。
*1:日本の少女マンガ作品である「桜蘭高校ホスト部」を指していると思われる。レンちゃんも男装する日がくるのだろうか・・・
*2:イブニングドレス(英: evening dress)は、女性の夜間の正式な礼装。夜間(18時以降)の集会、観劇、晩餐会などで着用され、夜会服(やかいふく)とも訳される。
*3:坐馆。本来は真ん中に座るという意味の言葉だが、香港においては、いわゆる暴力団の最高トップを指す言葉。龍頭(ドラゴンヘッド)とも言い換えられる。
*4:翻訳上、本文の"洪先生"を人名としています。しかし香港の映画等ではマフィアの人間を"洪先生"と暗喩するケースがあるようです。(洪门というチャイニーズ・マフィアの前身から来ている?)また香港映画のTHE LONGEST NITE(暗花)に出てくるマフィアのリーダは"洪先生"であるとのこと。ですのでニュクス先輩は暗喩としての"洪先生"を使っている可能性があることを補足しておきます。
*5:免死金牌。正式名称は丹書鉄券と言い、皇帝が臣下の罪を許す約束を交わした書面、いわば契約書のようなもの。例え死罪を犯してもこの牌を持っていれば免れる。つまり免罪符。