魔女兵器メモ

日本、中国版で魔女兵器プレイ中。中国版では自分用にストーリーの意訳とか。ざっくり意訳なんで気になる人は原文確認してくだせぇ。攻略情報は魔女兵器wiki 新豊洲支部へ。

【魔女兵器 翻訳】【ファン作品】忠義と敬虔 聖モーリス(原題:忠诚与虔诚 圣莫里斯)_20190223修正

本記事は公式の作品ではなく、ファン作品の翻訳となります。

先にこちらの前書きをお読み下さい。

 

あと本作の題材となっているのは『聖マウリティウスの殉教』となっています。

事前にそちらの知識もあると、より楽しめる内容です。

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这已经是第几天了呢?

我看着周围的的战士们。他们的脸上并没有迷茫之色,有的只是无尽的痛苦与相信着我的坚定。这一切都是我的错,我的罪恶。但我知道即使没有我,他们也会遭受这困难的煎熬。既然如此,还不如让我一个人背负所有的罪恶与罪孽。这是一个狂妄的说法,但我也有着与之相应的觉悟。

我们是忠诚的骑士,我们也是虔诚的信徒。

我无法对我的同胞刀刃相向,因此我只能背叛我的忠诚。

虔诚与忠诚,莫非真的永远无法相容吗?

......

 

 

 

これで何日目だろうか?

 

私は周りの兵士達を見ていた。

彼らの顔に迷いの色はない。そこにあるのは尽きることのない痛みと揺ぎ無い私への信頼だけだ。

これは全て私のせいであり、私の罪だ。

だが私がいなかったところで、彼らはこの苦難を受けたであろうとも理解している。

ならば、私一人が全ての罪と業を背負った方がいい。

これは傲慢な物言いだが、私はそれに相応しい覚悟がある。

我々は忠実なる騎士であり、尚且つ敬虔な信徒でもある。

私は自分の同胞に刃を向ける事ができない。だからこそ私は私の忠誠を裏切ることしか出来ないのだ。

敬虔と忠誠、もしかしたらこれらは永遠に相容れないものではないだろうか?

 

又一天,又一天的时间逝去了。

与之一同逝去的还有600人,600个我身边的骑士。

他们都是最英勇的战士,与他们相称的结局应该是为了他们的王或者为了那位最真实的天主而在战场上牺牲。

但是他们却因为我,因为我的决定,成为了在信仰与效忠的夹缝之间的牺牲品。每每想到他们临死前坚决的眼神,就会像是一把利剑狠狠地刺入我的心脏。我迷茫着,痛苦着,摇摆着。假如再一天,只要再一天这样的话,兴许我就会因为承受不住这样的痛苦而妥协。

啊啊,主啊,请裁断我满身的罪孽吧。再过不久,我也将背负着这一条条鲜活的千斤重的罪孽,来到你的身边,请求您的裁决。我早已不求宽恕,我只想要寻得一丝的救赎,与解脱......

......

 

また一日、また一日時間が過ぎてしまった。

共に亡くなったのは600人。私の許にいた600人の騎士だ。

彼らは皆、極めて勇敢な兵士であった。彼らに相応しい結末は、自らの王の為か、あるいはあの真なる創造主のために命を捧げることだったのだろう。

しかし彼らは私のため、私の決定のために、信仰と忠義の板挟みとなり犠牲となってしまった。

死ぬ直前に彼らが毅然とした目つきをしていたことを考える度に、この心臓に剣が突き刺さるかのようだ。

私は迷い、苦しみ、そして揺れている。

もしもあと一日、あと一日こうなってしまったのならば、このような苦しみに耐えられなくなり折れてしまうかもしれない。

ああ、主よ。私の満身の罪を断罪してください。間もなく、私は1つの生々しくも重大な罪を背負い、あなたのもとへ訪れ、あなたの裁きを求めます。

私はとうに許しを求めるつもりはありません。ただ少しの救いと、脱却を求めたいのです……。

 

再一天。

我依旧没有改变我的决定。

付出的代价,又是600条忠勇战士无辜的牺牲。

他们明明什么都没做,却要遭受这无妄之灾。但是,他们的死对他们来说是一种解脱,而我却背负上了更大的罪孽与压力。

6000条同胞生命的罪,何其沉重。

我的双手颤抖不已。明明我没有拿起武器,我却能看到我的双手染上了炽烈的鲜血。

我坐在石阶上,无助地抱住了我的头,我不知道接下来我该怎么做。因为我无论如何选择,我都将背负同胞的姓名。

......不用自责的,团长。”

那是团里年纪最小的战士。

他站在我身边,微笑着说道。

这不怪团长。团长是对的,我们是不可能对我们的同胞出手的,哪怕这么做的代价是我们的生命。”

我抬起头看着他,他原本开朗的脸上有着一丝悲伤,但是却是那样的坚定。此时的他微笑着看着我,就像是天主的使者,是那样的明亮。

我们所有人都知道这条道路黯淡无光,但是,大家都在陪着你一起走呀。”

所以啊,抬起头吧,团长。你不需要有如此沉重的负罪感,我们从来没有想过让团长一个人去承担这一切。”

他的笑脸真就像是天使一般洁白而纯真。他向我伸出了手,让我在一刹那仿佛得到了救赎。

那是,属于人的救赎。虽然平凡,但是宝贵。

......

 

更に一日。

私はまだ私の決定を変えていない。

払われた代価は、また600人の忠実で勇猛な兵士達の罪の無い犠牲だ。

彼らは何もしていないというのに、このような災難に見舞われた。

しかし彼らにとって死は1つの解放だ。そして私はより大きな罪と重圧を背負う。

6000人の同胞の命、なんと重いことだろうか。

両手が震える。

武器を持っていないというのに、私の両手は燃えるような血で染め上げられているのが見える。

石段に座ると、無気力に自分の頭を抱えた。

これからどうすればいいのか分からない。

私がどのような選択をしても、私は同胞の命を背負うのだ。

 

「………自分を責めないでください、団長」

 

それは軍の中でも最年少の兵士だった。

彼は私の傍に立つと、微笑んで言った。

 

「これは団長のせいじゃないです。団長は正しかったです。たとえそれが僕達の命を代償にしたとしても、僕達の同胞に手を出すことは出来ません。」

 

私は顔を上げ彼を見た。

彼の明るい顔には少しの悲しみがあったが、それでもしっかりとしたものだ。

この時彼は私を見ていたが、まるで創造主の使いのようにとても明るかった。

 

「僕達はみんな、この道が暗いことをわかっています。でも皆あなたと一緒に歩いていますよ。」

「だからね、顔を上げてください、団長。そんな重い罪を感じる必要なんてありません。僕達だって団長1人に引き受けて欲しいなんて思っていません。」

 

彼の笑顔はまるで天使のように純白で純真であった。彼に手を差し伸べられたことで、一瞬救われたかのようだった。

それは人間の救い。平凡ではあるが、でも何よりも大切なもの。

 

第二天,他死了。

与其他的599人一起,被来自罗马皇帝的恶意夺取了他年轻的生命。

我还记得他的笑容在我心中的重量,我还记得他的话语中凝结的真挚的感情。

为了不辜负那份信任,我决定继续背负着所有人生命与信仰的重量,继续在这条通往地狱的道路上走下去。

哪怕这代价是我的灵魂将陷入万劫不复的深渊。

我注视着眼前的圣枪,它也是一把拥有着不朽的传奇的武器。它是最接近那真实天主的钉子,甚至在它锐利的矛尖就曾浸透了那圣子的鲜血。

在我死后,它会染上我的鲜血吗?

它的下一任主人又会是谁呢?

我不知道,我也不可能再知道了。

我紧紧地怀抱住圣枪,这让我感觉到就像是在怀抱着我的信仰,让我在这无边的绝望中感受到了片刻的宁静...

......

 

翌日、彼は死んだ。

他の599人と一緒に。ローマ皇帝の悪意により若い命が奪われた。

彼の笑顔に、私の心の中の重りがあったことを覚えている。

彼の言葉に、凝結した真摯な感情があったことを覚えている。

その信頼を無駄にしないために、私は全ての人の命と信仰の重みを背負い、この地獄への道を歩き続けることにした。

たとえその代償により、私の魂が永遠に戻ることの無い深淵に陥ることになろうとも。

私は目の前の聖槍を見つめていた。

それは不朽の伝説を持つ武器でもある。

真の創造主に最も近い釘であり、その鋭利な矛先には神の子の血が染み透っていた。

私が死んだ後、これは私の血で染まるのだろうか?

その次の主は誰となるのだろうか?

私は知らない、知る由もないだろう。

私は聖槍を抱きしめた。

まるで自分の信仰を抱いているように感じられ、この果てしない絶望の中でしばしの静寂を感じられた………。

 

所以,你的选择依旧是为了那个虚无缥缈的‘天主’而忤逆我的命令吗?”

今天是我和我的底比斯军团抗令的第十天,那位尊贵的王亲自召见了我和剩下的最后600名将士。

我昂着头颅,直视着那傲慢皇帝的双眼,不发一语。

他发怒了。

好吧,好吧!多么尊贵的信仰!因为你!6000名士兵丧失了他们手持武器战死的资格!就因为你那固执的信仰和愚蠢的坚持!”他大声的喝道。

我依旧不发一语,内心却因此而震颤着。

来人!杀了他们!让他们早些去见到他们尊贵的天主去!”

那时候我是多么地接近那个傲慢的陛下,想必只要我向前一步,身后的600位无惧的勇士就会紧跟着我的步伐斩下那颗置于宝冠之下的头颅吧。可是,我们身为骑士。骑士怎么能对自己的陛下刀剑相向呢?即便是那位王不理解我们的信仰,但身为人臣,我们也只能以最后的忠诚来回报这位不理解我们的陛下。

600位将士,在我的眼前,一个个被夺取生命。每一条生命的逝去,我的心都像是被屠刀狠狠剁了一下。我只能闭上双眼,任凭他们死去而什么都做不到。

最后,只剩下了我。

那位万人之上的皇帝站在我的身边,周围没有任何别的人。

看吧,6000个人,已经因为你的决定而全部死去了。你失去了一切,失去了你的战友,你的地位,你的前途甚至你的生命。”那位傲慢的王说道。此刻他已经不再愤怒,取而代之的是他身为王的那种天生的威严:“在这最后的时刻,你告诉朕,你们为什么就算死,也不愿意成为朕的矛与盾?”

虔诚。”我仰起头,任凭泪水在我的脸上冲刷着,颤着声音回答着王的问题。

那为什么?不为了那位天主而杀了朕?”

忠诚。”我再次回答道。

......”

王不再说话。

你或许真的是一位忠诚而虔诚的骑士,但是王是不可能有错误的。你们的虔诚值得每一个人钦佩,你们的忠诚也值得每一位骑士效仿。但即使如此,尽管如此,王也不可能做错任何事。”

他顿了一顿。

但是在最后的最后,我会成全你。成全你的虔诚。把你的枪给朕。”

我不知道王要做什么,但是我依旧把枪交给了那位陛下。

陛下让一位士兵持着圣矛,耳语几句后,那位士兵便持矛向我刺了过来。

我没有闪避,反而露出了微笑,然后在长矛刺穿胸膛的触感中倒在了地上。鲜血缓缓地染红了地板,也染红了长矛。

谢主...隆恩。”

随着体温的渐渐流逝,我闭上了双眼,意识也慢慢地淡去,消失。

......

 

「つまり、貴公の選択は、あの存在するかどうかもわからない『創造主』のために、私の命令に逆らうというのだな?」

 

今日は私と私のテーベ軍が抵抗令を出してから十日目だ。あの尊き王は私と残りの最後600人の将兵を招いた。

私は頭を上げ、傲慢なる皇帝の目を直視する。そして一言も語らない。

彼は怒った。

 

「いいだろう、いいだろう!なんと尊い信仰なのだろうか!貴公のせいで!6000人の兵士が武器を持って死ぬ資格を失ったのだ!その頑固な信仰と愚かな矜持のために!」彼は大声で言った。

 

私はまだ一言も発していない、だが心は震えていた。

 

「誰か!こやつらを殺せ!高貴で尊いとかいうこいつらの創造主に早く会わせてやれ!」

 

この時私はどれ程この傲慢なる陛下に近づいていたのだろうか。

私が一歩前進すれば、後ろの600人の恐れを知らぬ勇者達は、私に足に続き、宝冠の下に置かれたその首を切ってくれるだろう。

しかし我々は騎士なのである。

騎士が自分の陛下に刃を向けることが出来るだろうか?

たとえあの王が我々の信仰を理解していなかったとしても、我々は臣下として、あの陛下に最後の忠誠を尽くすしかないのだ。

 

600人の将兵が私の目の前で1つずつ命を奪われた。

全ての命が亡くなり、私の心さえも皆殺しにされた気分であった。

私はただ目を閉じるしかない。彼らが亡くなっても何も出来ない。

 

最後に、私だけが残された。

その万人の上ともいえる*1皇帝が私の傍に立つ。周りには誰もいなかった。

 

「見てみろ。6000人は、お前の決定により全て死んでしまった。お前は全てを失ったのだ。お前の戦友、お前の地位、お前の将来、剰えお前の命もだ。」

 

傲慢な王は言った。

もはや彼に怒りもせず、その代わりに彼が王であるという、生来の威光があった。

 

「最後のときだ。余に告げよ。お前達はなぜ死んでまでも、余の盾や矛になりたくなかったのだ?」

 

「敬虔のためです。」

 

私は顔を上げ、頬に涙を流しながら、声を震わせて王の質問に答えた。

 

「ではなぜだ?あの創造主のために余を殺さない?」

 

「忠義のためです。」

もう一度答えた。

 

「……」

 

王は口を噤む。

 

「貴公は本当に忠義で敬虔な騎士かもしれない。しかし王に間違いがあるはずもないのだ。貴公達の敬虔さは、誰もが尊敬するに値する。また貴公達の忠誠心は、全ての騎士が従うに値するだろう。だがそれでも王が何かを間違っているわけではないのだ。」

 

彼は少し話を止めた。

 

「だが最後の最後に、貴公のために出来ることがある。貴公の敬虔に感謝する。槍を渡してくれないか。」

 

王が何をしようとしているのかわからない。

だが私はそのまま陛下に槍を渡した。

陛下が一人の兵士に聖槍を持たせると、何かを囁いた。

するとその兵士は槍を持ったまま私に向かってきた。

 

私はそれを避けることはなかった、むしろ微笑みさえ浮かべていた。

そして胸に槍を突き刺された感触の中、倒れていった。

血がゆっくりと床を赤く染め、槍をも赤く染めた。

 

「主よ……感謝します」

 

体温が失われていくにつれ、私の目は閉じていき、意識も徐々に薄くなり、消えていった。

 

皇帝陛下,我们都是您的士兵,也是那位真实天主的士兵。我们应该为您冲锋陷阵,也应对您俯首称臣。但即便是献出我们的生命,我们也不能违背主!尽管您拒绝承认他,但是他还是您的创造者,也是您的主。我们愿意听从您的差遣,为您战斗。可是我们惟独不能让自己的双手沾上无辜基督徒的鲜血。请看,我们手中都有武器,可是我们没有反抗,因为我们宁愿无辜死去,也不愿有罪的活下去。”——殉道者之书。

 

 

「皇帝陛下、我々はあなたの兵であり、真の創造主の兵でもあります。我々は貴方のために陣を攻め落とし、貴方に頭を下げ臣下になるべきなのです。しかしたとえ我々の命を捧げたとしても、我々の主に背くことは出来ないのです。貴方は彼を認めることを拒絶されましたが、彼は貴方の創造主であり、貴方の主でもあったのです。我々は貴方の派遣に従い、貴方のために戦います。しかし我々は自分の両手に罪の無いクリスチャンの血をつけることだけは出来ません。見てください。我々の手には武器があります。しかし我々は抵抗しませんでした。それは我々は罪よりも無実の死を望んでいるからです。」―――殉教者の書

*1:一人の下、万人の上。権勢をふるう高官のたとえ