【魔女兵器 翻訳】番外1 戦場のワルキューレ(戰場的女武神)_20190226修正
公式の微博アカウントで紹介されている番外編を翻訳。
創傷反射復刻が来るということで以前から棚上げしていた番外編1です。
タイトルはヴァルキュリアでもよかったのですが、流石にまんま過ぎたので変えました。
https://m.weibo.cn/status/4252671323746623
----------------------------------
人们曾称呼我们为食腐的豺狼,荣誉和我们没有任何关系。
再狡猾的豺狼,总有一天,也会栽在猎人或是其他捕猎者手里。
只是没想到这一天来得这么快...
人々は俺達の事を腐食の豺狼*1と呼んでいた。
名誉なんて俺達には全く縁のないものだ。
しかしどんな狡猾な狼と言えども、いつかはハンターに狩られたり、他の狩猟者の手に落ちる。
ただ、その日がこんなに早く来るとは思わなかったぜ………
西伯利亚的冻土苔原,队友的鲜血洒在这片贫瘠的土地上,
周围是重重包围的敌人,
弹尽粮绝,还有作战能力的队友已经屈指可数。
正当我深陷绝望之时,天空中突然绽放出一道道炫目的五彩光带,
在死前能亲眼看到极光,这对一个在南美洲长大的人而言,也算是某种恩赐了吧?
シベリアの永久凍土、この痩せこけた土地に仲間の血が注がれている。
周囲には幾重にも包囲された敵。
弾は尽き食糧も絶えている。それに戦闘可能な仲間も残り少ない。
まさに俺が絶望の淵に沈んだその時、この空に突如多彩で鮮やかな光の帯がきらめいた。
死ぬ前にこの目でオーロラを見れるなんて。これは南アメリカ育ちの人間に対する、何かの恵みか?
一连串枪声响起,密集到透不过气,
敌人一个接一个倒下,远处的树丛里传来惨呼, 渐渐逼近。
直到最后一个敌人倒在不远处的掩体下。
那是一场优雅的、充满了骑士精神的战争。
美丽而又强大的女武神驰骋在战场上,士兵们就像观看英雄史诗剧一样看着美丽强大战士的拼杀。
我本以为那样的时代已经过去了。
一道高挑而又纤细的黑色身影,
突兀的出现在极光的暗面,
黑影影深深的,深深的吐出一口白气。
水蒸气渐渐消散在西伯利亚的冬夜里,像极了巨龙吐息。
今晚,名为法贝拉拉的巨龙也在守护着自己的“财宝” 啊.........
“卡塞尔,还能动吗?”
黑影低沉着嗓子,法贝拉的话语里透着令人安定的力量。
于哑的喉咙使我说不出话来,只好点头示意,
鬼知道那么黑的环境里法贝拉看清了没有。
“起来了懒鬼,把剩下的弟兄都叫起来。“
“我说过了,要把兄弟们都带回去!”
这才是法贝拉所期待的战场,不是圣地亚哥-德尔埃斯特罗,也没有军阀欺压,没有国家利益, 她做了那么多就是为了保护他的家人, 现在她做到了,
她的背后是出生入死的战友,她愿为他们抵挡一切的枪炮,把所有想伤害他们的人都打倒在地。
即便在没有一丝光的黑暗里,她以枪火为自己的 眼睛,掌握着整个战场。
続け様に銃声が聞こえてきた、それは息が出来ないほど密集している。
敵が次から次へと倒れていく。遠くの茂みから聞こえていた悲鳴が、次第に迫ってくる。最後の1人となる敵が、少し離れた場所にあるバンカー(掩体)の倒れるまでずっと続いた。
それは優雅で、騎士道精神に溢れた戦いだった。
華麗で圧倒的なワルキューレが戦場を駆け回っている。兵士達は英雄史劇を見るかのように、その美しくも強大な戦士の死闘を見ていた。
俺はそんな時代はとうに過ぎさったものだと思っていた。
背が高く、細く黒い影が突如オーロラの光が当たらない所に現れた。
黒い影はゆっくりと、深く白い息を吐き出す。
水蒸気は次第にシベリアの冬の夜に消えていく。まるで巨竜の吐息のようだ。
今夜、ファビオラという名の巨竜が、自分という「財宝」を守っている……。
「カッセル、動ける?」
黒い影の声は低いトーンだ。
ファビオラの言葉には人を安心させるような力が篭っていた。
喉がかれてしまい声が出なかったので、頷いて合図するしかなかった。
こんな暗い環境の中で、ファビオラに見えたかどうかはわからない。
「なら起きなさい怠け者。残りの兄弟をたたき起こすのよ。」
「兄弟全員連れて帰るっていってるの!」
これこそがフィビオラが望んでいた戦場だ。サンティアゴ・デル・エステロ*2ではなく、軍閥が虐げることもなく、国益もない。
彼女は彼の家族を守るために全力を尽くし、今彼女はそれをやり遂げたのだ。
彼女の背後には死を惜しまない戦友がいる。
彼女は彼らのためなら全ての銃砲を防ぎ、彼らを傷つける全ての人を打ちのめそうと考えている。
光のない闇の中でも、彼女は発砲炎を見澄まし、戦場全体を把握していた。
战士再强大,结局往往也是覆灭于战场。
所谓英雄,只是不惜一切、能撑到最后的人而已。
―――罗伯特卡塞尔《我与法贝拉并肩作战的日子》
いくら兵士が強くても、結局は戦場そのものに打ちのめされるのが常だ。
英雄とは、いかなる代価も惜しまず、最後まで耐えられる者だけがなる。
―――ロバート・カッセル《俺がファビオラと共に戦った日》
----------------------------------