魔女兵器メモ

日本、中国版で魔女兵器プレイ中。中国版では自分用にストーリーの意訳とか。ざっくり意訳なんで気になる人は原文確認してくだせぇ。攻略情報は魔女兵器wiki 新豊洲支部へ。

【魔女兵器 翻訳】ACTIVITY.4_星尘降臨 PART.9 第9章_20191023

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人们总乐于猜测,如果存在强大的外星文明,它们是善意的还是恶意的。

更加可能答案的是——它们是无意的。
4.49亿年前的一天,一束来自6000光年外的高能伽马射线穿透大气层,击中了地球。

射线瞬间击毁了三分之一的臭氧层,阳光中的紫外线直接穿透大气层。

大量浮游生物死亡,破坏了海洋食物链的基础, 饥荒开始蔓延。

灾难过后数十年,被击碎的大气分子重新组合,形成了大量有毒的二氧化氮气体。

二氧化氮遮天蔽日,遮住了50%的阳光。地球失 去阳光的照射,气温开始迅速下降。

海洋温度由25度下降到10度,更多浮游生物的死亡加速了食物链的崩溃。

灾难发生500年后,地球上三分之一的生物消失, 剩下的生物在饥饿与严寒中挣扎。

由于缺少阳光照射,全球大量海水结冰,冰川的蔓延速度快得难以想象,海平面下降了100米。

灾难发生后15万年,全球平均气温降至5度,地表大部被冰覆盖,超过一半的生物在严寒中灭绝。

银河系中某颗遥远恒星坍缩时的无心之失,让地球上的远古生物群落陷入了无尽的绝望。

ーーー这次意外史称奥陶纪大灭绝。

…………

……

 

人々はいつだって推測をして楽しんでいる。例えば強大な異星文明が存在するとして、それは善意と呼べるものなのか、それとも悪意と呼べるものなのだろうかと。

しかしそれより可能性がある答えがある―――それらが無意識だということだ。

4億4900万年前のある日、6000光年も先の高エネルギーガンマ線が大気圏を貫通し地球に直撃した。*1

放射線オゾン層の3分の1を瞬時に破壊し、太陽光の中の紫外線が直接大気圏を突き抜けた。

大量のプランクトンが死滅し、海洋食物連鎖の基礎が破壊された。そして飢饉が蔓延し始めたのだ。*2

災害から数十年後、撃砕された大気分子は再結合し、大量の有毒な二酸化窒素ガスを形成した。

二酸化窒素は太陽を遮り、その50%もの太陽光を遮断した。地球は太陽光の照射を失い、気温は急速に低下し始めた。

海洋温度は25度から10度に下がり、より多くのプランクトンの死が食物連鎖の崩壊を加速させた。

災害発生から500年後。地球上の3分の1の生物は消滅し、残りの生物は飢餓と寒さに喘ぐ事となる。

太陽光が足りないため、地球の大量の海水は凍結した。氷河の蔓延速度は想像もつかないほど速く、海面は100メートルも下がってしまった。

災害発生から15万年後。地球の平均気温は5度まで下がり、地表の大部分は氷に覆われた。半分以上の生物は寒さの中で絶滅していった。

銀河系にある遠い恒星が崩壊するという思いもよらぬ損失により、地球上の太古の生物群は果てしない絶望に陥った。

ーーーこの意外史はオルドビス紀末の大絶滅と呼ばれている。

…………

……

 

第五学园都市。

随着悠扬的背景音乐,瘫在沙发上的男人渐渐醒了过来......

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他满脸胡茬,头发凌乱,艰难的撑着沙发靠背坐起身来。 

面前的桌上摆着一杯清水,男人顿觉喉咙干渴得好像刚从沙漠走出来,拿起水杯一饮而尽。

接着他感到头痛欲裂,摇着脑袋沉吟了好一阵,之后突然站起身来,似乎在找什么东西。

发现自己的皮包就放在沙发边上,里面的文件也都完好之后,他才稍感安心又坐下来。

施教授:

 这是...... 哪啊.........

施教授观察着周围,这里像是一间高级酒吧,在舒缓的乐声中,窗外的楼宇霓虹闪烁。

女性的声音:
 你醒了?

施教授循声望去,一个穿着白大褂的红发女性正拿着杯淡黄色的饮料缓步走来。

她将饮料放在施教授面前,自己坐在了对面的沙发椅 。

莉琉:

 这是电解质水,能缓解头疼。

施教授:

 你是......

施教授狐疑的盯着对方的脸,似乎有点印象。

莉琉:

 您应该认识我―――

 我是莉琉·冯·布劳恩,您去年作为访问学者来新丰洲科学院交流,听过我关于晶体异质物的讲座。

莉琉顿了顿,笑着继续说道。

莉琉:

 另外,我还是SID的主管。

施教授一惊,本能的想起身逃走,但很快放弃了这个幼稚的念头―――

莉琉递过去一个平板电脑,安抚的说道。

莉琉:

 别害怕,这里很安全―――

 而且要不是我们,你早就没命了。

施教授狐疑得接过电脑,上面是街道的监控录像。

他忽然想起,自己之前在那栋别墅等了很久都没见到约好的买家,在离开时叫了一辆出租车。

在街边等车的时候,忽然觉得脖子一阵刺痛,然后就眼前一黑...

施教授:

 这是......

监控录像中,施教授站在路边等车,一个不起眼的中年妇女从他身后经过时忽然掏出了注射器―――

那人干脆利落的将针头扎进施教授的脖子,然后迅速从后面挽住了他瘫倒的身体。

大约三秒之后,一辆敞着侧门的黑色面包车开到路边,车上的两个人将他拖上车。

接着面包车迅速开走,前后不到十秒,他就像人间蒸发般消失了。

莉琉:

 这群人是匿名雇主在网上高价雇用的杀手,还好这辆车在第一个路口就被我们拦下......

 当时他们正准备给你注射神经毒剂,如果晚一步你 现在就已经是脑死亡状态了。

施教授不由倒抽了一口凉气,身体僵硬起来。

莉琉:
 所以说...

 你究竟招惹到什么人了?

施教授:

 招惹......?怎、怎么会!

 我只是一个学者,能惹到什么人......

莉琉:

 那个别墅作为“地下中介”的信誉一向很好,不管是交易军火、机密文件还是异质物―――

 在『七诫』组织的担保下,无论买卖双方是什么样的恶徒都不敢越界。

 但这次,你联系的买家却要冒这么大风险对你这种没什么价值的菜鸟下手,为什么?

施教授防御性的收了收大衣领子,瞄了一眼自己的旧皮包。

施教授:

 你们都看过了吧,这可是第一学园都市的『绝密』 级文件,会不会是无形门......

莉琉笑着靠在沙发背上,不屑的说道―――

莉琉:

 你这种人都能带出境,就说明不怎么绝密。

 目前同样的文件市面上已经出现了三份,马萨达的情报部门也拿到手了。

 甚至可以推断,华云宫方面是故意放任这份文件流出的―――

 而且据我所知,其他几个出卖这份情报的卖家都顺利完成了交易。

 你和他们相比,有什么特殊之处,必须要冒险灭口不可呢?

施教授眼神空洞的楞了好久,一个字也没说出来。

莉琉:

 我猜你和之前联络的买家提出的开价,应该不只是要钱吧......

 或许是你索取的东西,差点要了你的命?

莉琉面前的男人长叹一口气,身体松弛下来,向后靠在了沙发背上。

施教授:

 你们这种人......真可怕。

莉琉:

 过奖~

莉琉的嘴角微微扬起。

莉琉:

 既然你已经明白自己的处境了――

 那么,来谈谈咱们的交易吧。

……

 

第五学園都市。

ゆったりとしたBGMとともに、ソファーに倒れていた男が目を覚ました……。

顔中髭だらけで、髪も乱れている。ソファーの背もたれを支えに、辛うじて腰を起こした。

目の前のテーブルには一杯の澄んだ水が置かれていた。男は、まるで砂漠から出てきたかのような喉の渇きを感じ、すぐにコップを手にし飲み干した。

それから彼は裂けるような頭痛に襲われる。しばらく首を振りながら唸っていたが、急に立ち上がると、何かを探し始めたみたいだ。

自分のバッグがソファの傍に置かれている事に気付く。中の書類が無事だとわかると、彼は少し安堵し、またソファーに座った。

施教授:

 ここは……。どこなんだ………。

施教授は周囲を観察した。そこは高級バーのようなもので、リラックスした音楽の中、窓の外のビルのネオンが輝いている。

女性の声:

 お目覚めかな?

施教授は声がした方を見ると、白衣を着た赤毛の女性が、淡い黄色の飲み物を持って歩いてきていた。

施教授の前に飲み物を置くと、自分は向かいのソファーチェアに座った。

マリル

 これは電解水*3だ、頭痛を和らげてくれるだろう。

施教授:

 君は……

施教授は怪訝そうに相手の顔を見つめた。どこか見覚えがあるようだった。

マリル

 私の事はご存知のはずだ―――

 私の名前はマリル・ヴォン・ブラウン。去年貴方は訪問学者として新豊洲科学院に交流に来ていた。結晶異質物についての私の講座を聞いた事があるだろう。

マリルは言葉を一度切る。そして笑顔で続ける。

マリル

 それとは別に、SID主管でもあるな。

施教授は驚き、本能的に、逃げ出さなくてはと脳裏をよぎった。しかしすぐにこの稚拙な考えを放棄する―――

マリルタブレットコンピュータを渡し、なだめるように語った。

マリル

 そう怖がるな。ここは安全さ―――

 それに私達がいなければ、貴方はとっくに死んでいた。

教授は怪訝そうにコンピュータを受け取ると、そこには街の監視カメラの映像が映っていた。

彼はふと思い出す。自分はあの別荘で約束のバイヤーを待っていたが、ついに会うことが出来なかった。それで去ろうとし、タクシーを一台呼んだのだ。

街で車を待っている時、突然首がチクリと痛み、それから目の前が真っ暗になって……

施教授:

 これは……

監視カメラの映像には、施教授が道端に立って車を待っていた。そこに何とも地味な中年女性が後ろを通りかかり、突然注射器を取り出した―――

その人物は手際よく施教授の首に針を突き刺した。そしてすぐに背後から彼の崩れた身体を引き留めた。

約3秒後、サイドドアを開けた黒いワゴン車が道路脇まで走ってきた。そして車に乗っていた二人が彼を引きずり込む。

ワゴン車はすぐに走り出す。この間わずか10秒未満で、彼はまるで蒸発でもしかたのように姿を消した。

マリル

 こいつらは匿名の雇用主がネット上で大金はたいて雇った殺し屋だ。幸い、この車は最初の交差点で私達が止めたがな……。

 この時彼らは神経毒を注射する準備をしていた。もしあと一歩遅れていたら貴方は今現在脳死状態だっただろうな。

施教授は思わず息を呑み、身体を強張らせた。

マリル

 そんな訳で……

 貴方は一体誰を刺激したんだ?

施教授:

 刺激だと……?そ、そんなまさか!

 私はただの学者だぞ。一体誰を怒らせるというのか……。

マリル

 あの別荘は”裏の仲介屋”として評判高い。兵器や機密文書、異質物であろうと何でも取引をしていた―――

 『第七訓戒』組織の保証の下、売買する双方はどのような悪党であろうとも境界を超えるようなマネはしない。

 しかし今回、貴方が連絡していたバイヤーは、貴方のような無価値な初心者に手を出すという大きなリスクを冒した。どうしてだ?

施教授は防御的にコートの襟を収め、自分の古いバッグをちらりと見やった。

施教授:

 もう見たのだろう?これは第一学園都市の『極秘』級のファイルだ。無形の扉*4のものではないだろうか………。

マリルは笑ってソファの背に寄りかかると、吐き捨てるように言った―――

マリル

 貴方のような人間はいつだって国外に連れ出す事が出来る。つまりそれほど極秘では無いという事を説明している。

 現在同様の文書が3件も出回っていて、マサダの情報部門も手にしている。

 華雲宮が意図的にこの文書の流出を放置していたと推測されるほどだ―――

 そして私の知る限り、他のこの情報を売るサプライヤーは全て順調に取引を完了させた。

 貴方は彼らと比べ、何か特殊な点があった。だからリスクを冒してまで口封じをせざるを得なかったのでは?

施教授は長い間、虚ろな目をし茫然としていた。その間、一言も話さない。

マリル

 貴方と事前に連絡していたバイヤーが出したであろう言い値、それは金銭だけではなかったと私は睨んでいる……。

 或いは貴方の方が請求したのかもしれないな。あと少しで命を落しかねないものを。

マリルの前の男はため息をつくと、身体を緩め、ソファーの背にもたれかかった。

施教授:

 君達のような人は……本当に怖いな。

マリル

 お褒めに与り光栄~。

マリルの口元が僅かに上がる。

マリル

 既に自分の立場がわかっただろう―――

 では、淡々と私達の取引について話そうではないか。

……

 

第三学园都市,马萨达港海关。

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小怜:

 这个像纹身一样的东西真能自动降解吗......

我摸了摸手背上的条形码,据说用的是某种异质物加工的油墨,能在设定的时间点自动消失。

这个条形码是马萨达海关的入境许可,也是外国游人驻留本国期间的唯一合法ID。

在驻留时限到期的那一刻,这种油墨会自动挥发。

如果没这个条形码,马萨达境内任何士兵和临检人员都有权将我立刻逮捕。

小怜:

 (嗯.........洗澡的时候不会掉吧?)

小星尘:

 好慢啊呜……

 啊呜啊呜嗷呜~~

小星尘等得不耐烦,嘴里嘟嚷着莫名其妙的音节一扭一扭的跑到走廊窗边,抓着立柱往外看。

我拉她一路跟我从国际医疗援助组织的特殊通道混过来,而安妮要排队走常规游客的安检通道。

马萨达的安防在全世界都是出了名的严格,港口大厅也随处可见荷枪实弹巡逻的士兵。

我走到小星尘身后,从这扇窗向东望去,能看到碧蓝无波的死海和伦立在大运河终点的以利亚大坝。

死海南侧大坝出水口附近的海面混合着不均匀的青色和浅蓝色,越往北海面的颜色越深。

据说《创世纪》中被毁灭的两座罪恶之城——所多玛城和蛾摩拉就沉没于死海南部的水底。

不知那片海中是不是还游荡着对“那位大人”心怀怨愤的冤魂。

此时东北天边的地平线上,由沙尘暴形成的暗红色云雾正蠢蠢欲动。

但最让我感到不可思议的是,沙尘暴的信息居然是这个小家伙告诉我的―――

小星尘:

 咩?

小怜:

 呐~你知道马萨达的历史吗?

她一副“你说啥呢”的表情眨巴着眼睛,同时头上猫耳一样的耳机则快速闪动了两下。

小星尘:

 马萨达是亚拉姆语中“堡垒”的意思,原是一座建在山丘上的宫殿,也是坚固的防御工事―――

 公元72年,仅有一千人的马萨达堡在罗马军团围 攻下坚守了两年,在城破之守城将士集体自杀。

和刚才在餐厅里的状况一样,她像念书般机械的说出了百科页面上的标准答案。

小怜:

 .........那你知道你刚才说的话是什么意思吗?

小星尘:

 不知道呀~!

她露出一个没心没肺的笑容。

你是智能音箱吗!?

还是特別不智能的那种……

我对历史了解不多,只知道马萨达从几千年前就很惨,七年战争期间连原来的圣城首都被端掉了。

小怜:

 唉,这个民族还真是坎坷……

想到这里,我多少能理解入境大厅横梁上那句“马萨达永不陷落”的标语表达的心境了。

小星尘:

 啊!安妮―――

小星尘指着安检口叫道,安妮正拉着手提箱从那边向我们走来。

……

 

第三学園都市、マサダ港税関。

レン:

 ほんとーに、このタトゥーみたいなもんって自動分解されるんだよな……。

俺は手の甲のバーコードを撫でてみる。ある異質物を加工したインクを使っていて、設定された時刻で自動的に消えてしまうらしい。

このバーコードはマサダ税関の入国許可であり、外国人観光客が本国に滞在する間の唯一の正当なIDでもある。

滞在期間を満了した時点で、このインクは自動的に揮発する。

もしこのバーコードが無いのなら、マサダ内のあらゆる兵士と臨検者は俺をすぐに逮捕する権利を有するとのことだ。

レン:

 (うん………お風呂に入ったとき落ちたりしないよな?)

星尘:

 おっそいよぉ……

 あうあうあう~~。

星尘は待ちくたびれていた。わけのわからない音節をぶつぶつ言いながら廊下の窓辺に駆け寄り、柱をつかんで外を見ている。

俺は彼女を引っ張りながら国際医療援助機関の特殊な通路から通り、アニーは列に並んで一般観光客の安全検査通路を歩いていた。

マサダの警備は世界でも有名な厳しさだ。港のロビーにも実弾を込められた銃を背負う巡回兵がいたるところにいた。

俺は星尘の背後まで歩いて行く。その窓から東に目を向けると、青く波打つことのない死海と、大運河の終着点にあるエリヤ・ダムが見えてきた。

死海南側のダム排水口付近の海面は不均一な青色と水色が混ざっており、北の海にいくほど色が濃くなっていた。

聞いたところによると《創世記》で破壊された二つの罪の城―――ソドム城とゴモラ死海南部の水底に沈んだとされている。

あの海には”あの方”*5に対し恨みを抱いた怨念が彷徨っているんじゃないかな。

その時、東北の空の地平線には黄砂で出来た暗赤色の雲が蠢いていた。

しかし何よりも不思議なのは、砂塵嵐の情報をこのちっこいのに教えられたということだ―――

星尘:

 めぇー?

レン:

 なぁ~、マサダの歴史って知ってるか?

彼女は”何言ってるの”という表情で目をぱちぱちさせていたが、同時に頭上の猫耳のようなヘッドホンが二度ぴくぴくと動いていた。

星尘:

 マサダアラム語*6で「砦」という意味で、元々は丘の上に建てられた宮殿であり、強固な防御施設でもあった―――

 西暦72年、わずか千人しかいなかったマサダ砦は、ローマ軍の包囲攻撃を受け続けながら2年間守り、城が破られると城を守っていた将兵は集団自決をした。

さっきのレストランと同じ状況だ。彼女は本を読むかのように、百科ページにある模範解答を機械的に喋った。

レン:

 ………なぁ、さっき言った事の意味ってわかっているのか?

星尘:

 わっかんなーい!

彼女は無邪気な笑みを浮かべた。

お前はスマートスピーカーか!?

むしろとてつもなく非スマートだろ……

俺は歴史に詳しくないが、マサダは何千年も前から悲惨で、七年戦争の間には本来の聖都であった首都が破壊されてしまったのを知っている。

レン:

 はぁ。本当にここの民族は不遇だよな……。

そう考えると、入国ロビーの梁にある”マサダは決して倒れない”というスローガンが表現している心境は少し理解できるかも。

星尘:

 あっ!アニーーー!

星尘が安全検査口を指さして叫ぶと、アニーがスーツケースを引きながら向こうからこちらへ歩いてきていた。

……

 

播磨脑科学研究中心,实验医疗部。

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莉琉坐在大脑潜入装置的床上,有些疲惫的揉着太阳穴
爱衣走进房内,递给她一瓶电解质水。

爱衣:

 怎么样?审讯有收获吗?

莉琉:

 啊......得到了有趣的情报。
 施教授那边现在状况如何?

爱衣:

 嘛......依然是深度昏迷状态,脑干反射微弱,要靠器械维持生命―――
 虽然螯合剂清除了他体内大部分神经毒素,但无法确定已经造成了多大损伤,也不知道能不能醒来。 

 这套装置是目前从他身上获取信息唯一的办法了~

莉琉护开了瓶盖,喝了一大口之后说道。

莉琉:

 那家伙说他窃取文件倒卖,是为了找女儿。

爱衣:

 啊嘞?我还以为那个老土是光棍呢~

莉琉:

 他女儿六年前从伯克利的天文系毕业,在联邦政府解体前被召入了NASA的一个保密项目组。

爱衣:

 NASA?真是让人怀念的名字吶.........

 是军方的太空武器项目吗?

莉琉:

 是个天文观测类项目―――

 据说NASA在观测昴宿星团的某个坐标时,偶然收到了特定波段的高频闪烁信号。

 那个信号明显是指向性的,只能在特定轨道位置接收到―――

 就像在四百光年外对着太阳系发射了一道激光,只有处在那条狭窄的光路中才能观测到。

爱衣的面颊顿时红润起来,兴奋的问道。

爱衣:

 就像是.........用光纤定向发送讯息?

 难难难难道说―――?!

莉琉微微点了点头。

 

播磨脳科学研究センター、実験医療部。

マリルは脳内潜入装置のベッドに座り、少し疲れたかのようにこめかみをさすっていた。

愛衣が部屋に入ると、電解水を彼女に渡した。

愛衣:

 どうだった?取調べは収穫あったかい?

マリル

 あぁ……面白い情報が得られた。

 施教授の方の状況は?

愛衣:

 まぁ……依然として深昏睡状態で、脳幹反射は微弱さ。器械での生命維持が必要だね―――

 キレート剤で神経毒素の大部分は除去した*7けど、どれだけのダメージを負ったのかはわからないねぇ。それこそ目が覚めるかどうかもわからないよ。

 この装置は現在彼から情報を得られる唯一の方法だね~。

マリルはキャップを外し、一口飲んでから話した。

マリル

 奴がファイルを盗み売ったのは、娘を探すためだと言っていた。

愛衣:

 あらま?あのイケてなさなら独身なのかなーて思ってたよ~。

マリル

 彼の娘は6年前にバークレー天文学*8を卒業し、連邦政府の解体の前にNASAの秘密保持プロジェクトチームに呼ばれた。

愛衣:

 NASA?またずいぶんと懐かしい名前だねぇ……。

 軍の宇宙兵器プロジェクトかい?

マリル

 天文観測のたぐいのプロジェクトだ―――

 NASAプレアデス星団*9のとある座標を観測した時、偶然にも特定の周波数帯域で高周波フラッシュシグナルを受信したと言われている。

 その信号は明らかに指向性のもので、特定の軌道位置でしか受信できないものだった―――

 400光年先から太陽系に向かってレーザー照射したようなものだ。その狭い光路の中でしか観測できない。

愛衣の頬は紅潮し、興奮した様子で尋ねた。

愛衣:

 まるで………光ファイバーを使ってメッセージを送ってるみたいだね?

 も、もももも、もしかしてっ―――!?

マリルは小さく頷いた。

 

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1967年,天文学家第一次观测到一组有规律的脉冲信号。

最初他们认为信号来自外星文明生物,并将这个信号命名为“小绿人”。

后来这种信号被确定为脉冲星,并非智慧生命的造物,但人类对系外信号的监听从未停止。

不少天文学家和业余爱好者,终其一生希望接收到来自外层空间的电波。

 

1967年、天文学者は初めて規則的なパルス信号を観測した。

彼らは最初、地球外文明の生物から信号が来ていると考え、この信号を”リトル・グリーン・メン”と名付けた。*10

その後、この信号はパルサー*11だと確定し、知的生命体の創造物ではなくなった。しかし人類の系外信号の傍受は止まらなかった。

多くの天文学者や愛好者達は、その終生、宇宙空間からの電波を受信したがっている。

 

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莉琉:

 这个项目从十几年前就开始了,但在黑色圣诞节事件之后,NASA也陷入了瘫痪。

爱衣:

 黑色圣诞节啊.........

2033年12月24日,一个巨大的球形『黑域』毫无 征兆的在纽摩利达斯附近的海面上展开。

黑域瞬间吞噬了联邦政府大部分海面作战力量,为七年战争画上了一个纯黑色的句号。

莉琉:

 当时施教授收到了一封他女儿的电邮,内容就是那个项目的香农熵特征值。

爱衣:

 我记得类似于电磁信号的指纹吧?

莉琉:

 没错,之后他女儿就音讯全无,这些情报也是施教授在这几年里陆续调查到的。

爱衣:

 那个大叔比他看起来要靠谱嘛........

莉琉:

 有意思的是,那个黑色石棺状的EX级异质物在被 激发时能发出具有同样特征值的电磁波――

 只不过强度猛烈得多,最严重的那次激发毁掉了华云宫的一个收容站点。

 他得知这个信息后立刻申请回国,并主动加入了那个石棺的研究团队。

 然而,在上次国际和平论坛之后,他们的项目组毫无征兆的被解散了。

 华云宫高层似乎打算将石棺交给教廷永久封存。

爱衣:

 那样他女儿的最后线索也会被切断,所以.......

莉琉:

 所以他偷出了这份机密文件,想在暗网上找中介进行情报交易。

爱衣:

 啊,他是想要NASA的―――?

莉琉露出一副得到了自己想要玩具般的笑容。

莉琉:

 没错。

 为他招来杀身之祸的,就是他向暗网中介索要NASA『0812项目』的内部资料这件事。

 

マリル

 このプロジェクトは十数年前から始まっているが、あのブラッククリスマスの件以降、NASAも麻痺状態に陥っている。

愛衣:

 ブラッククリスマスねぇ……。

2033年12月24日。巨大な球形の『ブラックゾーン』が何の前触れもなくニューモリダス近海の海上に展開された。

ブラックゾーンは連邦政府のほとんどの海上作戦能力を一瞬にして飲み込み、七年戦争に純黒の終止符を打った。

マリル

 当時、施教授は娘からメールを受け取っている。その内容はそのプロジェクトのシャノン・エントロピー*12固有値だ。

愛衣:

 たしか電磁信号の指紋みたいなものだっけ?

マリル

 そうだ。その後彼の娘は全く音沙汰が無い。これらの情報も、施教授がここ数年で調査し続けた結果だ。

愛衣:

 あのおじさん、見た目より頼もしいんだねぇ……。

マリル

 興味深いことに、あの黒色石棺状のEX級異質物は励起されたときに同じ固有値の電磁波を発する―――

 だが強さは圧倒的に上だ。最も深刻とされるアレの励起は華雲宮の収容サイトを1つ破壊している。

 彼はその情報を知るとすぐに帰国申請し、自らあの石棺の研究チームに加わった。

 しかし、前回の国際平和フォーラム後、彼らのプロジェクトチームは何の前触れもなく解散させられた。

 華雲宮の上層部は、石棺を教皇庁に渡し永久に封印しようとしているそうだ。

愛衣:

 そうして彼の娘の最後の手がかりさえも断たれた。だから………

マリル

 だからあの機密ファイルを盗み出し、ダークウェブで仲介を探して情報取引をしようとした。

愛衣:

 あぁ、彼が欲しがっていたのはNASAの――?

マリルは欲しい玩具を手に入れたような笑顔を見せた。

マリル

 そうだ。

 彼が死を招いたのは、ダークウェブの仲介者にNASAの『0812プロジェクト』の内部資料を要求したためだ。

 

*1:NASAによる仮説を基にしている。地球に比較的近く(6000光年以内)で超新星爆発が起こり、"5度の大量絶滅(ビッグファイブ)"の内の1つの原因となったとされる説。

*2:ビッグファイブの1つ、オルドビス紀末(O-S境界)の絶滅。上記の超新星爆発を原因とする説や、地球の火山噴火による寒冷化が原因とする説もある。それまで繁栄していた三葉虫、腕足類、ウミリンゴ、サンゴ類、筆石、コノドントの大半が絶滅した。当時生息していた全ての生物種の85%が絶滅したと考えられている。

*3:電解質やナトリウムといった栄養諸々が配合されている水。日本で言うところのポカリとか経口補水液がそれ。日本では無色透明が主流だが、海外ではフレーバー着色マシマシの商品もある。ちなみに注意点として水道水や食塩水などを電気分解することで得られるアルカリイオン水電解水とは異なる。

*4:第一学園都市の情報機関。

*5:旧約聖書においてソドムとゴモラを裁いたのはヤハウェとされている。

*6:かつてシリア地方、メソポタミアで紀元前1000年頃から紀元600年まで話されいた言語。現在でもレバノンなどで使用されている。イエスキリストが使った言語として今日の定説にもなっている。

*7:キレーション療法だと思われる。キレート作用を持つキレート剤を経口摂取または点滴静脈注射して行う解毒治療。その歴史はは古く、第一次大戦においては毒ガスを受けた兵士に対して行われた。ちなみにキレート剤の説明についてはこちらから。

*8:カリフォルニア大学バークレー校を指していると思われる。バークレー校はカリフォルニア大学の発祥地であり、アメリカの公立大学ランキングでは長期間にわたり1位を維持していた名門校。ノーベル賞受賞者も数多く輩出しており、その数は100人を超える程。

*9:おうし座の散開星団で、冬を中心に秋から春先にかけて観測できる。比較的近距離(444.2光年)にある散開星団であるため狭い範囲に小さな星が密集した特異な景観を呈しており、このため昔から多くの記録に登場し、各民族で星座神話が作られてきた。

*10:全て実話。実際に名付けた名前はLGM-1(LGM=リトル・グリーン・メン、直訳すると"小さな緑の人間")。これは当時定着していたステレオ的な宇宙人像を基に名付けられた。ちなみに今はPSR B1919+21の改名されている。

*11:パルス状の可視光線、電波、X線を発生する天体の総称。1967年にジョスリン・ベルによって発見された。超新星爆発後に残った中性子星がパルサーの正体であると考えられており、現在は約1600個確認されている。

*12:情報エントロピーの別名。詳しくはこちらから。