魔女兵器メモ

日本、中国版で魔女兵器プレイ中。中国版では自分用にストーリーの意訳とか。ざっくり意訳なんで気になる人は原文確認してくだせぇ。攻略情報は魔女兵器wiki 新豊洲支部へ。

【魔女兵器 翻訳】ACTIVITY.1_深潜症 PART.13 狙われる_20180928修正

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苍茫的大地被漫天的极光映照成异样的绿色。

死寂的极寒大陆上,一串灯光划破了黑暗。

几辆雪地摩托在夜色笼罩的冰原中划过,越过停机坪,停在庞大的基地入口处。

他们的正前方矗立着一座茧型石碑,嵌刻了格罗夫山灶神星陨石的收集箱。

石碑上用岩石涂料写下的『Snedronningen』字样环绕着收集箱,在射灯的照射下泛起银色光芒。

此处正是骑手们的目标——白皇后基地。

牛奶:

 一到了!

在她身后的五名骑手接连熄火下车,各自收拾起自己的装备。

这是一支拥有标准作战小队配置的“科考团”。

两个月前,疑似异质物产生的电波在南极出现的消息吸引来了各种势力,擦枪走火也时有发生。

为了保护样本安全,特遣队必须更加谨慎。

不过他们的运气很好,畅行无阻的抵达了备用计划中提到的实验基地。

特遣队员D:

 OK~接下来只等交接了!

 

蒼然たる大地は空一面のオーロラにより異様な緑を映し出している。

ひっそりとした極寒の大地に、一続きの明かりが暗闇を裂いた。

数台の雪原バイクが、夜の氷原を渡る。飛行場を乗り越えて、巨大な基地の入り口に止まった。

彼らの真正面には、グローブ山の山灶神星隕石*1の収集箱が嵌め込まれた繭型の石碑が立っていた。

石碑は、岩石塗料で書かれた『Snedronningen』という文字で収集箱を囲んでおり、ランプに照らされ銀色に輝いている。

ここがライダー達の目標である——白皇后基地だ。

牛奶:

 ――到着っと!

後ろの5人のライダーも、次から次へと降り、それぞれ自分の装備を整理した。

標準作戦小隊に配置されている”科考団”。

2ヶ月前、異質物に似た電波が南極に現れたという情報が様々な勢力が引きつけた。これにより勢力間で交戦となることもしばしば起きている。

サンプルの安全を守るために、特務隊はもっと慎重にならなければならない。

しかし彼らは運がよかった。予備計画で言及された実験基地に滞りなく到着した。

隊員D:

 OK~。あとは引継ぎを待つだけだ!

 

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白烛:

 嗯。

与其他人厚实保暖的服装风格截然不同,对低温有特殊抗性的白烛只是穿着平时的衣物。

她身上携带着的武器,也是自己改造的。

这次小队的行程正如白烛所料―――

几小时前,白烟成功的从深海不明物的躯体上取得了活体样本。

为了完成研究计划,牛奶的上司派了乌斯怀亚号破冰船来协助特遣队。

当样品箱被移交至乌斯怀亚号时,破冰船上的生物实验室突然“意外”出现了电力故障。

同时,一个多小时的路程外的白皇后基地积极发出回复,表示愿意提供相应规格的实验室。

特遣队顺利的拿到了通行许可,并被要求在九十分钟内把样本送至白皇后基地。

白烛:

 (已经,到这里了.........)

 那群家伙,会出现吗?

白烛悄悄的握紧拳头。

更令少女不安的,是样本箱内的东西似乎正在引发自己的某种感应。

白烛:

 ……(这个感觉,莫名的熟悉)

然而容不得白烛多加思考,四周突然剧烈地摇晃起来。

白烛:

 (是深海后遗症吗?)

不,显然不是。

―――整个大地都在晃动。

远处的大地传来轰鸣。

即使是久经战场的老兵也一阵惊慌。

白色大陆的震动,只持续了不到30秒。

牛奶:

 南极不是非地震带吗.........居然会地震?!

但这次的震感并不强烈,只是让大家产生了一瞬的晕眩感。

特遣队员B:

 (嘟嚷)比起海啸可差远了......

特遣队长:

 只是咱们脚下的冰架够结实,刚才那么一下释放的能量,在热带城市足以弄得房倒楼塌了。

但对小队成员来说,这种程度的地震实在无感,新 奇感消失后,众人立刻恢复了正常。

白烛:

 好了,走吧。

白烛小心的抱着样本箱,从牛奶雪地摩托的后座上跳下来。

特遣队员B:

 一会我要泡一杯热可可,这一趟真累的够吧~

与大家轻松的心情不同,队长一直有意无意地盯着白烛。

如果没有这个小姑娘,他们这次极地任务就不会有任何收获——就像其他同行组织一样。

深海恐惧症、高压潜水仓、不明生物......

哪怕换做他自己,也无法保证在这样的压力下能够完成取样吧......

特遣队员D:

 剩下的只要交给那边的科学家就行了吧?

特遣队员C:

 回到布宜诺斯艾利斯之后,我们得请你喝一杯啊?小白~

牛奶:

 我家小白烛不喝酒的啦!

白烛据了抿唇,刻意压制着自己的不安。

牛奶在基地门口发出了几次通行申请之后,没有收到任何回应。

牛奶:

 有点奇怪啊...

 是刚才的地震把线路搞坏了? 上岸前明明和这边打过招呼的.........

不过,尽管基地正门限制车辆通行的地桩并没有放下,但小队已经提前获得了通行码。

于是一行人向基地侧面亮着光的门闸处走去。

白烛忽然停下,将样本箱塞给了其中一名队员。

紧接着,少女双手紧握住了自己的枪刃。

牛奶:

 ......怎么了?

注意到白烛的异常,牛奶立刻警觉的卸下背后的武器握在手中。

两人的变化提醒了其他成员,特遣队立刻进入全员备战状态,以一个能互相掩护的半圆阵型前进。

特遣队员D:

 .........不是吧?

特遣队长:

 嘘,小声点。

空气中只留下雪地靴踩在冰面上的声音,和几人细微的呼吸声。

牛奶靠近门禁,在身份识别区输入了通行码。

验证顺利通过,屏幕上出现了绿色的Enter字样。

牛奶:

 呼——应该没什么问题吧?

但白烛的精神却无法松懈下来......

 

バイジュウ:

 はい。

周りの人の厚手で保温性の高い服装とは対照的に、低温に対して特殊な耐性があるバイジュウは普段の服を着ている。

彼女が持っている武器は、自分で改造したものだ。

今回の小隊の行程はバイジュウの予想どおりだ―――

数時間前、バイジュウは深海の不明体から生体サンプルを採取することに成功した。

研究計画を完成させるため、牛奶の上司は砕氷船ウシュアイア号を派遣して特務隊に協力した。

ウシュアイア号にサンプルケースが移送されると、砕氷船の生物実験室で突如”想定外”の電力故障が発生。

同時に、1時間あまり距離がある白皇后基地が積極的な返事を出した。相応の規格の実験室を提供したいと表明したのだ。

特務隊は無事に通行許可を受け、90分以内に白皇后基地にサンプルを送るよう要求された。

バイジュウ:

 (もう、ここまで……)

 あいつらは、現れるの?

バイジュウがそっと拳を握り締めた。

さらに少女を不安にさせるのは、サンプルケース内のモノが何らかの感応を引き起こしていることだった。

バイジュウ:

 ……(この感覚、何となく馴染みがある)

しかし、バイジュウが考え始めようとしたところ、周囲が急に揺れ始めた。

バイジュウ:

 (深海後の後遺症?)

いいや、明らかに違う。

―――大地が揺れている。

遠くの大地から轟きが聞こえてくる。

戦場では歴戦の老兵も、慌てふためく。

白い大地の震動は、わずか30秒弱だった。

牛奶:

 南極は地震帯じゃないでしょう………なんで地震が起きるの!?

しかし今回の震感は強いものではなく、ただ全員に一瞬の眩暈を感じさせる程度だった。

隊員B:

 (ぶつぶつ)津波も遠いか……

隊長:

 しかし私達の足元の氷棚は丈夫だな。先程放たれたエネルギーなら、熱帯都市の家屋なら崩れてしまっただろう。

しかしチームメンバーにとって、この程度の地震は大したことなかったようで、珍しいという感覚が消えると、すぐ正常に回復した。

バイジュウ:

 では、行きましょう。

バイジュウは慎重にサンプルケースを抱え、牛奶の雪原バイクの後部座先から飛び降りた。

隊員B:

 少しだけ、ホットココアを飲ませてくれ。今回は本当に疲れたんだ。

他の隊員のような気楽な気分とは異なり、隊長はバイジュウをさりげなく見つめていた。

この小娘がいないと、彼らの極地任務はいかなる収穫もなかった―――他の同業者組織と同じように。

深海恐怖症、高圧潜水艇、不明生物……

彼自身に置き換えたとしても、そのような圧力の下でサンプリングを完了させる保障はなかった……。

隊員D:

 あとはあっちの科学者に任せればいいんだろ?

隊員C:

 ブエノスアイレスに帰ったら、一杯奢ってやるぞ?新人~

牛奶:

 うちのバイジュウちゃんはお酒は飲まないわよ!

バイジュウは口をすぼめて、意識的に自分の不安を抑える。

牛奶は基地の入り口で何度か通行届けを提示したが、何の反応もなかった。

牛奶:

 ちょっとおかしいわね……

 さっきの地震で回路が壊れたのかしら?上陸前はこっちに挨拶したくせに……

しかし基地の正面には車両の通行を制限する杭が置かれていない。また小隊は予め通行コードを取得していた。

そして一行は、基地の側面の明かりのついたゲートへ向かった。

バイジュウは突然立ち止まり、サンプルケースを1人の隊員に預けた。

直後、少女は自分の銃刀を両手で握り締めた。

牛奶:

 ……どうしたの?

バイジュウの異常に気付くと、牛奶はすぐに背負っていた武器を外し、手に握り締めた。

二人の変化に他のメンバーも注意し、特務隊は直ちに全員戦闘態勢に入った。互いに援護し合える半円陣で進む。

隊員D:

 ……嘘だろ?

隊長:

 しっ、静かに。

スノーシューズの氷を踏む音と、何人かの呼吸音だけが場に残る。

牛奶はゲートの警備に近づき、身分識別エリアに通行コードを入力した。

チェックに成功したようで、画面に緑色でEnterという文字が表示された。

牛奶:

 ふっーーー、問題ないでしょう?

しかしバイジュウは気を緩めない……

 

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 随着齿轮咬合与钢索滑动的声音,白皇后基地的闸门缓缓打开......

闸门后面是一条径直的楼梯,通往昏暗的下层。

牛奶:

 有人吗ーーー

狭窄的通道,空荡荡地拉长了她的问话。

牛奶:

 就算这个基地的大部分设施都在地下,连个迎接我们的人都没有吗?

特遣队员B:

 至少也要来个研究员来看一下样本情况吧......

白烛:

 一战斗准备!

白烛盯着深邃的楼梯尽头,发出了命令。

白烛:

 恐怕,有人盯上我们了。

牛奶:

 果然越是机密的行动,就越容易引人注目嘛......

 (会是你在意的那群家伙吗)

枪械保险栓被打开的声音接连响起。

特遣队员恢复了士兵的本性,望向这位拥有临时战术指挥权的少女,等待她的下一步命令。

特遣队员D:

 如果有埋伏,我们现在的位置太暴露了,可以撤回到冰原上......

白烛:

 不行,刚才收到的警告一小时内会有暴风雪。

 全员戒备,继续前进。

特遣队员:

 (众)是!

大家的脚步放轻,呼吸声也更加隐蔽。

牛奶:

 一小心!

利刃破空气的声音打破了这片刻沉默。

一名手持重型镰刀状兵器的生物突然从从阴影中出现,攻向白烛的右侧。

牛奶的提醒让白烛及时避开了这记攻击。

白烛:

 ――!!!

 

 歯車のかみ合う音とロープの滑る音に伴って、白皇后基地のゲートがゆっくりと開いた……

ゲートの後ろはまっすぐな階段が続いており、暗い下層へ通じている。

牛奶:

 誰かいるかしらーーー

狭い通路は、彼女の質問を空しく引き伸ばした。

牛奶:

 いくらこの基地の大部分が地下にあるからって、迎えがいないなんてある?

隊員B:

 せめて研究員にサンプルを見てもらわないとな……

バイジュウ:

  ――戦闘準備!

 バイジュウは奥深い階段の果てを見つめ、命令を出した。

バイジュウ:

 恐らくですが、私たちを狙っている人がいます。

牛奶:

 やっぱり機密行動ほど、目立っちゃうのかなー……

 (あなたが気にしている連中かしら)

銃器のセーフティロックが外された音が相次ぐ。

特務隊員は兵士としての本性を戻し、臨時戦術の指揮権を持つ少女に視線を向け、その次の命令を待っていた。

隊員D:

 もし待ち伏せがあるなら、俺達の今の位置はあまりにも露出過ぎている。氷原への撤退も可能だが………

バイジュウ:

 駄目です。先ほど受け取った警報によれば1時間以内に吹雪があります。

 全員警戒し、前進を続けましょう。

隊員達:

 了解!

全員足音は軽く、呼吸の音も更に潜める。

牛奶:

 ――気をつけて!

鋭い刃が空気を裂く音で、沈黙が破られた。

重く大きな鎌状の武器を手にした生物が、影から突如現れ、バイジュウの右側を攻める。

牛奶の注意によりバイジュウはこの攻撃を直ちに避けた。

バイジュウ:

 ――!!!

 

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???:

 呵呵呵~呵呵呵呵哈哈ーーー

袭击者是一个眼神涣散、肢体动作奇怪的少女,行动时关节发出着喀喀的响声。

刚才还平静的通道入口,突然涌过来数名神情疯的少女。

特遣队员立刻进入战斗状态,小队成员分开保持着标准的三角阵型对袭击者开枪反击。

负责持有样本箱的队员被保护起来,白烛率先为他挡住了另一侧的袭击。

 

 ???:

 うふふ、あははははははっ――

襲撃者は目の焦点が合っておらず、手足の動きもおかしな少女だった。行動時には間接からカタカタと音を立ている。

先程まで静かだった通路の入り口に、突然何人かの狂った少女が押し寄せていた。

特務隊は直ちに戦闘態勢に入り、小隊メンバーは標準的な三角陣形のまま襲撃者に反撃する。

サンプルケースを持つ隊員を保護しながら、バイジュウが真っ先に反対側の襲撃に立ちふさがった。

 

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众人一边保持着射击节奏一边寻找掩体,很快转到了一个展览室似的空间。

这个房间灯光昏暗,四周的展柜里是一些生物标本样的东西。

队长组织起防线守卫房间的入口,小队全员都发现了这些敌人的异常。

那些被击中的敌人伤口不会流血,而且似乎完全感觉不到疼痛。

折叠式防暴盾牌被展开,黑色的凯夫拉纤维抵挡住了一次冷兵器的冲击。

另一侧冲来的敌人手持大剑,被手持防暴盾的队员挡在了入口通道的转角处。

盾兵的身后,连续不断的9毫米子弹正扶着硝烟的味道迅速向敌人倾泻。

特遣队员C:

 换弹夹!

连续射击并没有阻止敌人的攻势,脸部中弹的敌人裂开一个极为夸张的笑容。

她的身体借助盾牌的力量翻腾而起,蝙蝠一般倒挂在通道的顶端。

牛奶:

 那还是......人类吗?

对方身上的弹孔涌出大量墨绿色的液体,几乎被打断的颈部在瞬间被染成了紫绿混杂的颜色。

特遣队员B:

 小心!

通道尽头,更多的敌人冲了过来。

牛奶:

 后退―――!

小队成员不得不向两个不同的方向散开,很快又各自找到了合适的进攻点。

片刻的交手令所有人都意识到,对方......不管那是什么,其单兵战斗力绝不在己方之下。

但疯狂的战意要远超这批职业军人。

白烛:

 .........这些人.......

牛奶:

 怎么回事?! 这群家伙看上去也太奇怪了!

白烛知道,面前这些手持冷兵器的少女们,显然和 自己一样一

不,还是有所不同。

白烛:

 (她们更像是父亲所描述的......) (“Ningen”的作风)

极强的抗击打和回复能力,常人无法达到的关节活动度,使得她们呈现出一种渗人的强悍。

失去理智的人,仿佛被程序驱动的杀人机器一样。

缝合女巫:

 咿呵呵呵呵一呷呷呷呷呷……………

那不是人类的声带可以发出的声音,更像是恶魔 语言 ...

突然,手持样本箱的队员被一支箭射中,在队员倒下的同时样本箱也滚落了出去。

然而那群敌人,并没有在意地上的箱子。

特遣队员D:

 白!

被敌人一路逼进展览室深处的特遣队员,需要白烛下达进一步指令。

在这样的环境下,一般的作战原则已经失效,唯一能依靠的就是白烛的感觉和判断。

白烛:

 (它们的目的,并不是夺取采集的样本?)

牛奶:

 可恶!

白烛:

 (看来这些人的唯一目标一)

―――即是剿灭这只特遣队。

白烛:

 ……(果然是你们!)

白烛的视线,落在一名敌人眼罩上的标识上。

和她在调查父亲死讯过程中,无数次看到的图案一模一样―――

那是一只令人毛骨悚然的、长着肢体的眼睛。

 

全員、射撃リズムを維持しながら体を隠せる場所を探し、すぐに展覧室のような空間に移った。

部屋は明かりが薄暗く、周りのショーケースには生物の標本のようなものが飾られている。

隊長は防衛戦を組み部屋の入り口を守った。また小隊全員が敵の異常を発見していた。

撃たれた敵の傷からは血が流れず、痛みも全く感じていないようだった。

折り畳み式の防護盾を展開、黒いケブラー繊維が冷凍兵器の衝撃を防ぐ。

反対側から突入してきた敵は大剣を手にしており、防護盾を装備した隊員が入口通路に角に立ちはだかった。

盾兵の後ろから、連続した9ミリの弾丸が硝煙の匂いを纏って、速やかに敵に撃ち込まれる。

隊員C:

 弾薬交換!

連続射撃を以ってしても敵の攻撃は止められない。顔面を撃たれた敵がおぞましい笑みを浮かべた。

彼女の体が盾の力を借りて跳ね上がり、コウモリのように通路の先端にぶら下がっている。

牛奶:

 こいつら……人間なの?

相手は弾痕に溢れ、青みがかった液体が大量に溢れている。ほとんど千切れそうな首が、一瞬で紫と緑が混ざった色に染まった。

隊員B:

 気をつけろ!

通路の果てから、更に多くの敵が突撃して来た。

牛奶:

 後退ーーー!

小隊メンバーは2つの違う方向に散り、すぐにまた適当な攻撃地点を見つけた。

全てのメンバーが片時もなく意識していた。相手が……何者であれ、一兵の戦闘力は自分の下にあると。

しかし狂気の戦意が、この職業軍人達をはるかに超えてしまう。

バイジュウ:

 .........この人たちは...

牛奶:

 どういう事なの!?こいつらもおかしいわ!

バイジュウは、目の前にいる冷凍兵器を持つ少女達が、自分と同じだということを知っている―――

いや、やはり違う。

バイジュウ:

 (彼女達はお父さんが書き残したものにもっと似ている……)("Ningen"のやり方に)

強力な打撃に回復能力、常人では到底出来ない関節の可動性。彼女達には人間の強さが滲み出ている。

理性の失った人間は、プログラム駆動の殺人機械のようだ。

縫合魔女:

 ギヒヒヒヒ、ガガガガガ……………

人間の声音ではなく、悪魔の言葉のようだった。

突如、サンプルケースを手にしていた隊員に1本の矢が放たれた。隊員が倒れるとともにサンプルケースも転がっていった。

だが敵の群れは、転がったケースを気にも留めない。

隊員D:

 バイ(白)!

展覧室の奥の敵に迫る特務隊員が、バイジュウに指示を求める。

このような環境下では、一般的な作戦原則はすでに無意味だ。唯一頼ることが出来るのはバイジュウの感覚と判断だけ。

バイジュウ:

 (採取したサンプルを奪うことが目的?)

牛奶:

 くそっ!

バイジュウ:

 (この人たちの目標は1つだけ)

―――この特務隊を壊滅させること。

バイジュウ:

 ……(やっぱりあなた達なのね!)

バイジュウの視線が、敵の眼帯のマークに向けられた。

父親の死を調査する過程で何度も見た図案とそっくりだった―――

それは不気味な、手足が生えた眼球。

 

 

*1:小惑星ヴェスタ由来の隕石。ヴェスタはローマ神話のかまどの女神。そして灶神は中国のかまどの神。ヴェスタ=灶神星となる。